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大規模自然災害に駆け付け、被災者一人ひとりの栄養課題の解決に取り組みます

(記事作成:公益社団法人 日本栄養士会)

 このたびの令和6年能登半島地震により、亡くなられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復興に向けて、本会でも支援活動を行ってまいります。

令和6年能登半島地震の支援の様子から。
日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT)のメンバーが、各地から参集しました。

 こんにちは、日本栄養士会です。

 日本栄養士会では、大規模自然災害発生時に被災地での栄養・食生活支援活動を行うために「日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT:The Japan Dietitic Association-Disaster Assistance Team)」を設立しています。国内外で大規模な自然災害(地震、台風など)が発生した場合、迅速に被災地内の医療・福祉・行政栄養部門と協力して、緊急栄養補給物資の支援など、状況に応じた栄養・食生活支援活動を通じ、被災地支援を行うことを目的としています。
 そのためJDA-DATは、災害発生後72時間以内に行動できる機動性、大規模災害に対応できる広域性、栄養支援トレーニングによる専門的スキルを有する必要があります。これらは、研修によって養われています。また、食料の調達、移動手段の確保などを自身で行う自己完結性も備えています。

情報収集を行い、的確な対応を心がけます

 JDA-DATは被災地において、次のような人的支援、物的支援を行います。しかし、被災地ではライフラインや交通手段などの破綻も予想されるため、以下①の情報収集(的確な状況とニーズの把握)が支援活動の前提となります。

① 情報収集:
被災地の医療・福祉・行政栄養部門と連携し、情報の収集・伝達・共有化を行います。

② 緊急栄養補給物資の支援(特殊栄養食品ステーション設置):
必要物資の内容・量を把握し、物資の手配・分配の指揮を行います。 特殊な栄養食品などについては、日本栄養士会に支援要請ができる場合もあります。

③ 栄養補給:
被災施設・避難所などで責任者の許可のもと、個人に対して直接栄養補給の支援を行います。

④ 対応の困難な被災者への支援:
医療機関への連絡などの対応を行います。

規模により、長期的支援も実施します

 JDA-DATは、急性期の活動を基本としています。しかし、災害の規模や状況に応じて全国のJDA-DATにつなげ、長期的支援を行うこともあります。

 今回の令和6年能登半島地震では、日本栄養士会内に災害対策本部を設置、石川県および石川県栄養士会と連携のうえ、発災時より支援活動を続けています。また、被災者への思いとエールを込めて、能登地域への支援・復興におけるスローガンを作成しました。これからもこのスローガンとともに、支援活動を続けてまいります。

●JDA-DATについて詳しく見る

執筆者:公益社団法人 日本栄養士会 企画広報課


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