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【ポキポキ鳴らすのは身体に良くない!?】

こんにちは!
栄養士さんが勧めている「ブルードラゴン」というプロテインを買おうか迷っている柔道整復師、小森崚司です。

今日は、数日続いた栄養学の情報共有は終わりにして、お客さんから聞かれる「関節をポキポキ鳴らしても平気ですか?」に答えていきたいと思います。

●結論
鳴らしても大丈夫ですが、鳴らない時に無理やり鳴らそうとすると筋肉や靭帯、腱を痛める可能性があります。

詳細は下記をご参照下さい。

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■60年間関節を鳴らし続ける実験を行った人がいる
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アメリカの科学者がある実験をしたそうです。

それは、「60年間、毎日5〜10回ほど片方の手の指を鳴らし続ける」という
莫大な時間のかかる実験です。

その実験の結果、反対側の手の関節と比べても、指の太さも変わらないし、関節炎になることもなかったそうです。

この実験のおかげで、「関節を鳴らしても大丈夫」ということが解明されました。


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■指を鳴らす時に物理的に何が起きているのか
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指を鳴らす時に、関節の中で実際に何が起きているのかを調べるために、カナダのアルバータ大学ピーター・S・アレンMRリサーチセンターで実験をしたそうです。

いつでも指の関節を鳴らすことができるというフライヤーさんのそれぞれの指をチューブに挿入し、彼の指がなるまでチューブがゆっくりと引っ張っている時のMRI動画を撮影し、関節が鳴る様子をリアルタイムで捉えた動画があります↓

https://www.youtube.com/watch?v=BHEcQluSzmM


映像でもわかるとおり(見にくい人はコメント下さい)関節が離れていくと、骨と骨の間の関節に急に白っぽいものが出て、一瞬で消える様子がご覧になれると思います。

これは、関節の中の液体の中に、気泡を生じたと発表されております。

生体工学の博士号を持つカウチャック教授は
「関節の表面が不意に離れると、容量が造替した関節を液体が満たせなくなります。そこで空洞が生じ、それが音の発生と関連しているのです」と述べました。


真空が生じる現象に近いのですが、それだとわかりにくいので、
この現象を僕なりに例えると、

開ける前のペットボトルはほとんどの場合、水でいっぱいに満たされています。
普通ではありえない現象ですが、このペットボトルが容器が少し膨らむとします。
そうすると、水の量は変わっていないので、中に隙間ができるというイメージです(余計わかりにくい)

結論、この研究では、
頻繁に関節を鳴らすことによる長期的な悪影響は認められないことを発表しています。

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■注意してほしいこと
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以上の実験結果から、”関節を鳴らしても問題はない”ということがわかりました。
ここで、僕が考える「関節を鳴らす時に注意してほしいこと」をお伝えします。

それは、
鳴りそうだけど鳴らない時に、無理やり鳴らそうとすると筋肉や靭帯、腱に割と負担がかかりやすいので、気をつけてください。

僕の感覚的には、”整体師が骨を動かす時の負担がかかる”と思っています。

骨を鳴らすとなると、毎回同じ方向から、同じような負荷をかけて鳴らすと思うのですが、勢いをつけて鳴らそうとしたり、力強く鳴らそうとすると、まさに骨を毎回同じ方向へ動かしているのと同じ負担がかかっているので、高確率でゆがみます。

筋肉や靭帯、腱等に負担がかからない鳴らし方は
①自然に鳴る
②軽めに押して鳴る
この2つだけです。


関節を鳴らす際は気をつけて鳴らしてください。
以上です。

画像の提供
Nature_ThingによるPixabayからの画像

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