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【内反小趾をひもとく】

こんにちは!
生活習慣を矯正する柔道整復師、小森崚司です。

今日は「内反小趾」について詳しく見ていきたいと思います。


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■そもそもどの角度から内反小趾なのか決まっていない
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内反小趾とは足の小指が外側に向いてしまうことを指しますが、文献では明確に”どれくらい曲がったら内反小趾”という明確な基準がないのが現状です。


小学生〜中学生の成長過程に、どれだけ内反小趾があるかを調べた文献がありますが、
そこで得られた結果は、以下の通りです。
・外反母趾は開帳足(後ほど解説します)が原因で、やがて扁平足を生じるという関連性の確認ができた
・内反小趾は、外反母趾と伴ってできることが多い
・内反小趾は、幅広の足で発生しやすく、外反母趾より先に変形していることが多い

そしてこの文献で、僕が一番共感できるのは、「小趾は外力(外からの力)により容易に変形しやすく、靴の影響が指摘される。そのため、靴選択の指導も含めた対応が必要である」という内容です。


僕も、割と貧しい方の家だったので、どんどん足が大きくなるのに、新しい靴を買ってと言い出せず、指を曲げて履いていたら内反小趾になっちゃいました(笑)

この話は極端ですが、
この文献から”合わない靴を履くことにより小指の変形が起きる”ということが言えます。

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■ゆがみからみる内反小趾
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先ほど出てきた”開帳足”ですが、これは足の指の付け根の部分が、足の指より広がってしまっている足のことを言います。

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この開帳足が起きる原因を考えると以下の2つが考えられます。
①足裏の筋肉が弱っている
②股関節周りの大きな筋肉の緊張により引っ張られている


①で考えられるのは歩いたり走ったりすることが少なくなることで起きます。
もう一つは、靴という安定した場所に守られているため、足裏に入る刺激が少ないということも考えられます。

②で考えられるのは、普段からの筋肉の使い方です。
以前、「外反母趾をつくるゆがみ」の中で「つま先を内側と外側に向けようとする力同士の”綱引き”」の原理で説明できます。(まだ見てない人は見てね↓)

https://note.com/kenkoulabo/n/n8004d2ca7506


ほとんどの場合、外反母趾が作られる前に開帳足になると文献情報がありますので、僕は”綱引き”が始まると、開帳足になりやすくなると考えております。

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■内反小趾に対してできること
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ここで確認しておきたいのが、
完全に変形してしまっていて、全く足の小指が使えない状況になっていないのであれば、内反小趾が問題というよりは、足の小指が使えていないことが問題ということを認識して欲しいです。

完全に変形してしまっているものをもとに戻すのは、現段階では手術が選択されております。
それ以外であれば、下記のアプローチが可能です。

①筋力の低下に対して
・歩く
・走る
・ジャンプする
という運動を繰り返しながら、健康サンダルや竹踏み等の足裏を刺激することで、足裏の筋肉を呼び起こします。

②股関節周りの筋緊張に対しては下記の筋肉のストレッチを行います。
・お尻の筋肉(大臀筋、梨状筋、中臀筋等)
・ハムストリングス
・大腿筋膜張筋
・内転筋群
・大腿四頭筋

主にこの5種類の大きな筋肉を緩めることで、足への影響は軽減できます。
※やり方はYoutubeで検索してね

以上です。

画像の提供
Bruno /GermanyによるPixabayからの画像

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