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国際カイロプラクティック試験委員会(IBCE)の試験をパスするために2

試験時間は4時間、200問ということです。4時間という長時間という試験は、最近したことないですが、準備は必須。がんばりましょう。

脂肪の多い食事を摂取すると、上腹部に鋭い疝痛が生じます。この病状に見られる可能性が最も高い身体的徴候は次のどれですか?


1.マーフィー徴候

2.アリス徴候

3.コッドマン徴候

4.ジャクソン徴候

この問題を解くポイントは

脂質の多い食事で影響を受ける臓器とテスト名

脂質とりすぎによる影響は? 脂質とりすぎは、血液中の中性脂肪と悪玉コレステロールであるLDL-コレステロールを増加させる一方で、善玉コレステロールであるHDL-コレステロールを減少させ、肥満や脂質異常症を引き起こします。 LDL-コレステロールが増えると血管にたまりやすくなり、動脈硬化につながります。

1.Murphy's sign マーフィー徴候

PurposeDifferentiating upper right quadrantpain 右上腹部痛の鑑別

急性胆嚢炎、胆石症などの触診時に、右季肋下部を圧迫することで深吸気時に痛みの為に呼吸が止まる徴候


2.アリス徴候

小児整形外科の三大疾患の1つである先天性股関節脱臼におけるアリス徴候

ちなみに三大疾患は

  1. 先天性筋性斜頸

  2. 先天性股関節脱臼 

  3. 先天性内反足


3.コッドマン徴候


腱板断裂の検査 痛みのある腕を90°外転外旋させて維持する。腱板断裂があると腕が下がる


4.ジャクソン徴候
ジャクソンテストは、頚部の神経根障害を調べる検査により疼痛やしびれ感が放散する症状

患者の頭部を後ろに曲げながら(後屈しながら)、圧迫します。
神経根の支配領域に疼痛やしびれ感が放散した場合に、陽性(+)となります。

写真はサービカルコンプレッションテスト

類似テスト


スパーリングテスト(Spurling Test)
頚部の神経根障害を調べる検査です。
患者の頭部を、痛みや痺れの出ている側(患側)へ傾け、かつ、後ろに曲げながら(後屈して)圧迫していき、上肢に放散痛が誘発されるか調べます。

圧迫することで、椎間孔が狭められるので、そこを通る神経根に障害が存在すると、その神経根の支配領域に疼痛やしびれ感が放散し、陽性(+)ということになります。


総括

テスト名を知っていないと溶けない問題。整形学検査法だけでなく、マーフィーで連想して欲しいのは、マーフィーパンチの腎臓や尿管の問題があるかどうか調べるテスト。したがってマーフィーときたら、内臓系のテストだと考えることができる。

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