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101番 升麻葛根湯(しょうまかっこんとう)

かいわれ大根といえば大根のスプラウトです…って、まるで知らない単語を調べたらもう1つ知らない単語が出てきたみたな…
スプラウトって発芽直後の植物の新芽のこと、言うなれば植物のあかちゃんです。かいわれ大根とは大根の赤ちゃん。実は同じものだった…
升麻葛根湯とは葛根湯の赤ちゃん…ではなく、組成はちょっと違います。
葛根湯は温性薬である麻黄、桂皮、大棗が入っている辛温解表薬。升麻葛根湯はそれらのかわりに升麻を入れて辛涼解表薬。使い方の違いとすれば「悪寒があるかないか」
西洋薬的考え方だとどうしても体温で評価してしまい、患者さんの悪寒の有無には無頓着になってしまいます。自己反省…

使用目標(証)

本方は、上気道・咽頭・皮膚などの急性疾患の初期に、体力・体質にかかわらず用いられる。一般に、咽頭痛、頭痛、発熱、軽度の悪寒、身体痛、発疹などを伴う。

組成

葛根(かっこん)
芍薬(しゃくやく)
升麻(しょうま);キンポウゲ科の植物の根茎
甘草(かんぞう)
生姜(しょうきょう)

勝手にポイント

葛根湯ー桂皮・大棗・麻黄+升麻=升麻葛根湯
肩こり、感冒初期、皮膚炎、口渇などに使う。
麻疹で治りにくい時に使う。(といっても、麻疹はほぼないので…)

参考資料
「つまずきから学ぶ漢方薬 構造主義と番号順の漢方学習」 岩田健太郎 著 / 西本隆 監修
「漢方製剤 活用の手引き 証の把握の処方鑑別のために」 長谷川弥人 大塚恭男 山田光胤 菊谷豊彦
漢方スクエア 絵でわかる漢方処方解説 升麻葛根湯
漢方スクエア 方剤解説 升麻葛根湯