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320番 腸癰湯(ちょうようとう)

ボーナスステージっぽいコタローの300番台の第4弾。腸癰湯です。
またまた読めない漢字シリーズ…と思いきや、いやいや皮膚科で出てきた「癰(よう)」と「癤(せつ)」の癰ですね。読めないシリーズというより、「かろうじて読めるが絶対書けない」シリーズ。(ちなみに、癰も癤も毛包における深在性細菌感染症病名。毛包1個なら癤で鶏卵大以上に大きくなってくると癰でした。復習…)
腸癰とは実は虫垂炎の古名。腸の癰ならわかりやすい。
生薬的には大黄牡丹皮湯とも似てますが、大黄・芒硝→薏苡仁と変えているため、瀉下効果がなく、熱証(=炎症)に対する効果が穏やかとのこと。

組成

薏苡仁(よくいにん)
冬瓜子(とうがし);熱を冷ます効果
桃仁(とうにん)
牡丹皮(ぼたんぴ)

勝手にポイント

腹満、腹痛、下痢、便秘などの腹部の症状に効く。
月経痛にも使える。

参考文献
「つまずきから学ぶ漢方薬 構造主義と番号順の漢方学習」 岩田健太郎 著 / 西本隆 監修