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【#044】「無事」に生きるには

茶道では、12月は茶室に「無事」という掛け軸をよく見かけます。

「1年間無事に過ごせた、終わった」という意味です。

しかし、誰しも1年間の間、何事もなく無事には終わっていないのが現実社会です。

ケガをしたり、病気になったり、大損をしたり、人と喧嘩したり、別れたり、身近にあった人が亡くなったり。

それでも無事に1年間生きてきたと思えるのは、小さな出来事も大きな出来事も、すべてを受け入れられる人が「無事」と思えるのです。

これを臨済録では「無事これ貴人なり」と言っています。

それは謙虚さと大きな清流のような心と、そして重要なのは燃えるようないのちを持った人です。

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