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天使降臨!!??

こんにちは!

寒くなってきましたね〜。

秋が無くて一気に冬になった印象です。

もう11月終盤!クリスマスまでもうすぐ。

季節は駆け足で過ぎ去ってしまいますね^^;


今日のマッサージのお客さんがとても変わった人でした。

2回目なのに、ものすごいお土産を用意してくれていました。


飲む酢 3本

和食のカレンダー 1冊

くりきんつば 1箱

フルーツチョコレート 2袋

タイ古式マッサージの本 1冊

足つぼマッサージの本 1冊

カッサマッサージのDVD 1枚

カッサ本体 3つ

マッサージクリーム 1缶

非常食用カンパン 1缶

東洋医学の本 2冊

小説 5冊

料理のエッセイ3冊


とものすごいお土産を頂きました。

ちょっと引いちゃいました。

前回予約を頂いた時に好きな本を聞かれたり、東洋思想にハマってるのと、料理が好きって伝えたけれど、、、、、、

まさかこんなに持ってきてくださるとは思ってなかったです。


なんか、ここまでされてしまうと、恐縮するというか、素直に喜べませんよね。

その方は、人に何かをあげて喜んでいる顔が好きだとおっしゃっていました。

ですので、本当はありがとうございますって素直に喜んだ顔を見せた方が良かったんでしょうが、少し顔が曇ってしまいました。


「こんなに持ってきてくださるのは本当に嬉しいのですが、少し度が過ぎています!!」

「いいのいいの、僕そういうこと好きだからさ〜。お金の心配とかならいらないよ!」

「そういうことじゃ無くて。。。。。。。本当は素直に嬉しいって喜んでいただけばそれでいいのかもしれませんが、僕は受け取るのそんなにうまくない人間なので、反応に困るんです。」

「そうかい?やっぱり入れている時にこんなに入れちゃうと持って帰る時重いかなって思ってたんだよ。なんか押し付けたみたいになってごめんね。」

「謝らないでくださいよ〜。嬉しいですよ。でも、僕も与えるのが好きな人間なのです。贈り物するときは受け取るのが上手い人にした方がいいですよ。そこは、お客様の目で判断を〜。」

「どうしても、こうしちゃうんだよね。無理してるとかじゃ無くて、仲間意識なんだよ。僕もマッサージの仕事をしているんだよ。だからこうやって一生懸命マッサージをやっている人を見ると、何かしてあげたいって思うんだよ。広い意味での仲間意識を感じるんだよ。」

「・・・・・・」

「マッサージ大変でしょ?だから、半分の時間だけマッサージしてもらったら今度は僕が代わりにマッサージをするよ。」

「いや!それはお代は頂いているのでそれはできません。最後まで僕がマッサージをさせて頂きます。」


この人は宇宙人?いや、天使決定だな。

自己犠牲的な愛情。

きっとものすごく広いんだと思う。

地球規模なのかもしれない。

ここは天使界じゃないくて、地球だよ。

天使だとそういう奉仕の精神で全てオーケーだったのだろうけど、地球だとそうはいかないんだよ。

あなたはそれでいいかもしれないけれど、受け取る人や周りの人が本当に大丈夫なのかな?って心配しちゃうんだよ。


「実は僕本当は医者になりたかったんだよ。」

「えっっ?どうしてですか?」

「医学の父と言われている北里柴三郎って知ってる?僕その孫なんだよ。」

「もちろん知ってますよ!!歴史の教科書に乗っているじゃないですか??」

「僕は本家じゃないんだけど、孫なんだよ。彼って結婚して、奥さん死んでから再婚してるんだよ。色々複雑なんだけどね。再婚した方の孫なんだよ。だから、医者家系なんだよね。無言のプレッシャーもあったしね。でも、文学とか生物とかは好きだったんだけど、どうしても数学や物理はできなくて医者になれないって悟ったんだよ。」

「・・・・・・・・」

「それで、医者に近いものって行ったら、ソーシャルワーカーかなって思って福祉で知的障害の方や自閉症の方の支援の仕事をしていたんだよ。でも、色々体調の不調とかでやめなくては行けなくて。。それで、鍼灸の学校に行ったんだけど、僕ってすごく不器用で針がどうしても扱うことができなくて半年でやめたんだよ。入学金とか勿体無かったけどしょうがないよね。それで、たまたま出会った人がマッサージの学校を経営している方でそこでマッサージの勉強をしたんだよ。」

「色々と大変だったんですね。」

「それで、今は宝塚にあるマッサージ店でマッサージしているよ。宝塚歌劇団の人とか、大会社の社長とか、本来の自分とは出会わない人と出会えるからマッサージの仕事って面白いよね。」

「そうなんですね。でもすごいですよ。色々と経験して変化にも対応してすごいです。」

「そうやってしか生きれないんだよね。それでね、そこの店長がリラクルっていう大手チェーン店から来た人なんだけど、マッサージの研修を3日間くらいしただけで素人の人をお店に出しちゃうんだよ。僕って、結構お金出して時間もかけてマッサージを学んだ人だから、どうしても納得いかなくてさ〜。それでいいのかなって?」

「ほとんどそういう感じですよ。ちょっと研修してすぐに店に出すって感じですよ。でも、ちょっとスパンが早い感じですがね。センスがいい人はあっという間にできちゃうからしょうがないですよね。」

「そうだよね〜!!それに、骨盤調整とか、スポーツマッサージとか本当にそれでいいのって事もメニュー化して、普通のマッサージより高めに設定して、それをオススメしているんだよ。なんか、それってお客さんにとっていい事なのかな?って。」

「骨盤調整はちゃんと学ばないと危ないですよ!整体とか接骨院とかの人の仕事だからとっちゃ行けないですよね。中途半端じゃなくて、今できる精一杯なことをするべきですよね。」


もう、この発想って、「天使」だよ。

なんて悲しいほどに不器用なんだろう。

当たり前で正しい事を行っているし、それを愚直に実践しているのに、この世の中では、おかしいんだろうか?

これは5次元的発想。

今は3次元の地球。

この世のルールで生きないといけないんだよ。

どうして、そういう人は落ちこぼれになってしまうんだろうか?

上手く世渡りしていける人が成功者になるのだろうか?

僕の中の価値観がよく分からなくなってきた。

成功したいし、やはり楽に世の中は渡っていきたい。

でも、それだけだとズルくなってしまう。

それでも、人を癒やすということは全うしたい。

僕は「本物」になれるのだろうか?


「兄貴は精神科医になっているし、従兄弟は北里大学の理事長で、明治製菓の会長になっているんだよ。そういう意味では、僕って落ちこぼれだよね。でも、そういう人もいていいと思うんだよね。」

「・・・・・・話変わりますけど、将来の夢ってありますか?」

「うーーん。今は平凡に暮らして行ければいいかなって。でも宝くじは買ってるよ!もし当たったら価値観は変わるよね。」


僕より前の時代に生まれた天使。

きっと幸せになった人もいるはず。

でも、勿体無いと思ってしまう。

この世の生き方さえ学んで、上手くやっていれば、この方は何にでもなれたと思う。

この状況に甘んじてしまう現代。

なんとなく、この方は僕の未来の姿だと思う。

今のままに過ごしているとこの方みたいになってしまう。

自己犠牲の愛。

この世では美しくはない。


失礼かもしれないけれど、この方みたいになりたくない。

もっと可能性があるなら、挑戦したい。

矛盾を感じながらでも、この世のルールに戦っていかないといけないのだと思う。

それだけ。たったそれだけ。この方はそのことができなかった。

その方が悪いんじゃなくて、時代の流れと、常識のせい。

自分ができる事をするために。

やっぱり負けたくない。

人を癒したい。

ただそれだけ。






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