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更生保護を支える存在

更生保護を支える民間ボランティア・施設・団体も重要な社会資源である。最も耳にすることが多い保護司、その職務は保護観察を受けている人と面接を行い指導・助言を行うこと、刑務所や少年院に入っている人の帰住先の生活環境の調整、犯罪予防の啓発など多岐にわたる。女性ボランティアの更生保護女性会は家庭や非行問題を住民と考えるミニ集会の実施、子育て支援地域活動、保護観察対象者の社会貢献活動・社会参加活動への協力、更生保護施設・矯正施設の訪問など多様な活動を展開している。青年ボランティア団体のBBS会(Big Brothers and Sisters Movement)は兄や姉のような身近な存在として「ともだち活動」などを行っている、協力雇用主は定職に就くのが容易ではない保護観察対象者や更生緊急保護対象者をその事情を理解した上で雇用し、改善更生に協力する民間の事業主である。更生保護施設、自立準備ホームに代表される「更生保護施設等」、そして、広報活動を中心に前述した関係機関のバックアップを行う更生保護協会がある。

私見ではあるが保護司は、非常勤で一般職の国家公務員ありながら給与は支給されない。「いのちの電話」のボランティアもそうだが無報酬であるボランティアが多い。人材確保も勿論だが貴重なボランティアの待遇も考えなければならないのではないか。


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