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これからのEmployee Experienceは組織の枠に縛られない?

※先日投稿した内容をアップデートします。

以前投稿した「Meshになったビロンギング感」にもつながるのですが、もともと企業は人々を自社だけに帰属させることは難しく、どこにビロングするかという選択肢を元来人は持っているもの。ただそれがこれまでの働き方の前提ではそれを一つに制約することを企業には可能だっただけなのかもしれません。
コロナ禍でリモートワーク環境が整い、時間(時差)と場所の制約が解消したいま、兼業、副業、複業の流れもあり、こうした従来の関係は、ある一定の社員/人々との間では徐々に当たり前ではなくなってきています。選択の自由があることに気が付いた人たちはどこにビロングするかを自分で選んでいくようになり、しかも、そのビロンギング先は複数あり得る時代なんだと思います。

そう考えると、働く人々の価値観や働き方が多様化してきたことでこれまでのように”いま”社内にいる人(=社員)だけが企業にとっての社員ではなくなる時代がやってくるということになるのかもしれません。
人々は自らがエンゲージする企業とともに歩もうとする。そのことを考えると、企業は人々が持つ「ビロンギング感」をもっと広い角度でとらえるべき、そういうテーマが生まれてくる予感がします。

Employee Journey を構成する3つの experience についても先に投稿しましたが、この3つのexperienceは常に人々の中には存在している。そんなことを考えると、この3つのexperienceは常に人々の中には存在していて、電池で言うと直列に順番で並んでいるのではなく、並列に存在していると言えるかもしれません。その3つにアプローチする視点を以て社員に接することで、企業は社員との関係性においてエンゲージメントが高いレベルで実現できるのかもしれません。

社員はいま在籍する会社の社員としてemployee experienceを享受しながら、実は別の会社のcandidate experienceも享受し得て、そのcandidate experienceはある日employee experienceに変わるなんてこともこれからは起こる時代。employee experienceは唐突に終了することがある(唐突に見ているのは企業の側であって、当の本人にとっては何ら唐突ではない)。

企業が「企業」という組織の枠にこだわり、その枠の中からだけでこの関係性を見ていると、こうした多様で重層的な関係性は見えてこないだけなんじゃないか、と思ったりしました。

※今週の大学院の授業を受けてちょっと考えたことです。


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