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なぜ、ボランティアを続けるのか

久しぶりにまとまった数のノートパソコンが4月中に集まりました。その数6台。今回は、株式会社プロネットサービスから3台、匿名希望の会社さんから2台、私の友人から1台の計6台。
二週間かけてリストアして、配りました。中野区・練馬区を中心にひとり親家庭のみなさんに声がけしたところ、希望者殺到して1時間立たないうちに売り切れました。
これで、合計22世帯の方々にパソコンをお渡しすることができました。ご協力いただきましたみなさん、ありがとうございました。

今回も、結果的に6名様ともすべてシングルマザーの方でした。つくづく思いますが、今の日本は女性が生きづらい社会ですね。フェミニストぶるつもりは全くありませんが、これは統計学的にもほぼ立証されています。
『「貧困状態に陥る可能性が高い、低学歴で計画性に乏しい妊娠と出産を経験したシングルマザー」というペルソナ』(統計学が日本を救う 西内啓 中公新書ラクレ)が日本の貧困層のマジョリティというデータはだいぶ前に発表されています。今回配布した際にお話を伺いましたが、パソコンを始めたいと思って応募した・・・4人、私はできないが子どものために・・・2人でした。そう、誰一人としてパソコンの技能を持っていない人たちでした。

では、彼女たち自身の努力が足りなかったのでしょうか?これについても様々な考察がされていますが、学習のチャンスと環境が整っていなかったと考えるのが妥当でしょう。また、妊娠して子どもを持った後、社会的支援を十分受けられない社会がシングルマザーを貧困化させているとも言えます。
そもそも、普通の家庭でも子育て負担が重いこの日本です。ある意味人口減少は必然と言えます。

このブログシリーズはここを一区切りとしていったん〆ます。
この中古PCの配布支援は今後も地道に続けていきます。私の気力と体力が続く限り。引き続き、いらなくなったノートPCがあればぜひ送ってください

「なんでそんなボランティア続けてるの?なんかいいことあるの?」
よく聞かれます。「シングルマザーってことは相手は独身女性でしょ。うまいことやるねぇ」とゲスな勘繰りをされることもあります。
基本的にそういう発言はスルーすることにしています。こういう言説を吐く方は何を言っても私の真意は理解できないでしょうから。

私がボランティアを続ける理由は私がそれをできる立場にいるからです。30歳で独立したもののコンサルタントとして食えず、パソコンの立ち上げ・修理、サーバーの設定管理といった技量を独学で身につけ副業にして生きてきました。中古PCのリストアは朝飯前です。過去の仕事や青年会議所の人脈等でノートPCも集めやすい。
そして、それを喜んで受け取ってくれる方々がいます。
だとしたら、そのことで日本の未来がほんのちょっぴりでも明るくなるとしたら…。

十分続ける理由になると思います。

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