【一般向け】脳卒中リハビリの経過で知ってほしいこと
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福岡県で理学療法士をしてますkenkenです*
日々のちょっとした疑問や曖昧なことに、"しっかりと向き合い"皆さんにとって有益な情報発信ができるようにお役にたてればと思います。
はじめに
脳卒中リハビリでは、たくさんの論文から「予後予測(どのくらい治るのか)」をするための研究報告が日々あがっています。
1980年代の古い文献ですが、広く認知されている資料がありますので、一般の方向けに以下に記載しています。
また、脳卒中リハビリの期間や経過についても併せてご確認ください。
🔲 6ヶ月の壁
病院職員の知識の中に、脳卒中には「6ヶ月の壁」といわれるものが存在します。
簡単にいうと、脳卒中を発症してから3ヶ月くらいまでは回復が顕著に進むことが多いですが、以降は回復が緩やかとなり、6ヶ月頃にはある程度回復幅が一定(プラトー)となってくることを指します。
そのため、発症してから3ヶ月前後の時期が回復過程におけるゴールデンタイムになってきます。
🔲 発症後にどのくらい歩けるかの目安とは
リハ職種でよく知られている予測基準に「二木の分類」があります。
それは、発症から1ヶ月時点での生活状況やその動きのレベルに合わせて、どのくらいの歩行獲得が目指せるかの目安になります。

上記を簡単にまとめると、
ベッド上で座って生活できている、食事・排泄・寝返りなどの基本的な生活能力やベッド上での動きがどのくらい自分でおこなえているかが着目するポイントです!!
もし、病態が落ち着いて少しでも動ける状態であれば、積極的にできることは少しずつでも始めていきましょう!!
🔲 脳卒中リハビリの期間と経過
脳卒中でのリハビリ期間は最大で約150日(5ヶ月)です。※高次脳機能障害がある場合には180日
場所にもよりますが、
入院中には、充実した回復期病棟でのリハビリが1日2時間程度を毎日していたり、できる方は自主トレなどにも励んでいることかと思います。
しかし、病院退院後には、毎日しているリハビリが著減し、一般的には身体機能は低下することも知られています。
その低下幅を緩やかにするためにも、入院中から自主トレーニングの定着や管理、歩行運動量を測定しながら運動習慣を構築していくことをおすすめ致します。
おわりに
以上、本日は脳卒中リハビリの経過で知ってほしいことのテーマで、発症時から入院中、退院後までの健康状態のグラフを用いてまとめてみました。
皆さんの日常生活に少しでもお役にたてたら光栄です🦥🍃
最後までご覧になっていただきありがとうございます^ ^
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