【福祉用具】立ち座りが困難な方の乗り移りにはコレ!
当ブログへ訪問していただきありがとうございます。
福岡県で理学療法士をしてますkenkenです*
日々のちょっとした疑問や曖昧なことに、"しっかりと向き合い"皆さんにとって有益な情報発信ができるようにお役にたてればと思います。
はじめに
過去データになりますが、
日本人は「世界一座りすぎ」という不名誉な称号をいただいたそうですね。。
【病院の変遷を例にする】と、
寝かせっきりから→早期離床→早く移動能力や日常生活能力を高くして自宅に帰ろう→抑制(行動制限)はできるだけしないでね→車いすに座らせっきりなど、活動的な生活を送るために規則正しく起きるようにしていても座る時間が長くなりやすい傾向があります。
もちろん、定期的な除圧や疲れたらベッドに戻すなどをおこない、休憩や褥瘡予防※にも気をつけて対応しています。(※床ずれ予防のことです)
しかし、長く座っていることで身体が固まりやすく、下肢の循環不全を起こしていると足に力が入りにくい、身体が伸ばしにくいなど、立ち座りがしにくい条件が整ってきます。(つまり、介助量が増えます)
本日は、ベッドから車いす、便座などあらゆる場面で遭遇する「立ち座り」に介助を要する方を想定してまとめていきたいと思います。
🔲 車いすの基本から確認していきましょう!
《車いすのパーツ名称》
よく使う部位
モジュラー型車いすという細かい調整ができる車いすの場合、「肘かけ」や「足置き」は取り外しが可能です。
車いすの配置のしかた
車いすを配置するときは、ベッドにできるだけ近づけ、片麻痺や足に力が入りにくい側とは反対側に配置します。※力が入りやすい側に車いすを向けることで安全に乗り移りが可能となります
「車いすからベッドやトイレへの乗り移り」の際に、立ち上がりにくいときには、取り外しをおこなうことでスムーズに可能となります。
🔲 1人介助が大変な方の場合
今現在の介助方法の見直しが先決です。
担当者がついているのであれば、ケアマネージャーさんやリハビリの方に相談しましょう!
たとえば、モジュラー型車いすなど肘かけや足置きが取り外せるタイプの車いすを使用して乗り移りをおこないます。
《モジュラー型車いす》
《トランファーボードを用いた無理に持ち上げない臀部の移動方法》
上記のほかにも、ボードの代わりに「シート」をお尻の下に敷いて臀部をずらす方法、「リフト」を用いて機械の力を活用するなど、人的な過度な介助に依存しない方法が望ましいです。(下図)
このほかにも、「移乗サポートロボット」も病院や施設だけでなく在宅の場面でも活用事例があるそうです。
《移乗サポートロボット(Hug)》
🔲 どうしても、1人で介助をしなければならない場合は?
💡ここがPOINT💡
以下の動画も参考になるかもしれませんので、載せておきますね!!
おわりに
以上、本日は「立ち座り」に介助を要する方を想定して、乗り移りの手段について選択肢を提案させていただきました。
皆さんの日常生活に少しでもお役にたてたら光栄です🦥🍃
最後までご覧になっていただきありがとうございます^ ^
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