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自分史 Vol.20220503

実家から徒歩10分足らずの谷間に咲いていた紫色の躑躅。
花言葉は“美しい人”とのことで、この谷間への散歩から帰る途中に再会した幼馴染の話から始めたい。

そう言うと、可憐な少女がいつの間にか大人びて…みたいな物語を想像されるかもしれないけれど、そうではなくて(笑)、世界を股にかけて活躍している男友達と約10年ぶりで出逢ったという話です。

共通の友人が招いてくれた、東京タワーを見上げる式場での披露宴で列席した際、彼はドイツへ旅立つ直前で、それから今日までの間にアメリカ各地でキャリアを積み、育児休暇で親元へ帰ってきているところ、たまたま道ですれ違ったという次第。
万に一つなんて言葉がしっくりくるような確率で出逢ったわけで、そういえば小学生の頃に彼が1年くらいだったかメキシコへ行っていたときに、わざわざ絵葉書を送ってきてくれたこと、そして宛名の字が大樹ではなく広樹となっていたことまで(笑)覚えていることからしても、やっぱり縁とは不思議なものだなぁ、と感じます。

期せずして、旧友の話が長くなったのは、故無きことでもなくって、たった10分ほどの立ち話の中で、これまでとこれからについて、互いの考えを交歓することができたからでもある。
彼の現職は、おそらく世界中の誰もがその名前を知る上、その会社が30年近く前に作り出したプラットフォームの恩恵に預かったに違いない、そんな多国籍企業で、その彼をして、我々の郷里は“特殊な場所”やと言わしめるだけの何かがあることに改めて誇りを感じるとともに、来し方行く末を俯瞰したときに37歳という我々の年齢は、どのように日々を心身ともに豊かな生活としていくか、考える時期にあたっているのやなぁ、と。
牡牛座新月にあたった5月1日から左腕に着けている、栄子さん謹製のブレスレットが、yujiさんのブログを拝読するに、“これからの自分を示す”のだとしたら、この帰省期間において自分がこの世に生を受けやり遂げたいことを再確認できたのは、思いもよらぬ収穫でありました。

そして、ここまでの1週間で出逢ったり、メッセージなどやり取りをさせていただいた皆様とのやり取りにも、多くの気付きがあったことを、ここに改めて御礼申し上げます。
いつも繰り返しお伝えしているように、陰と陽とが対になって人生という舞台を彩るのであって、そのどちらかだけということはない。
目が眩むほどの強き光も、闇の中ではじめて見える微かな灯明も、最後に振り返るときには欠かせぬ要素なのでしょうから、20年ほど先の未来に、終の棲家をこの山の上に構えたいと言っていた旧友と、その時にも道ですれ違える私でありたい、という今日現在の、私の心からの願いをここに記して、今宵は筆を置きましょう。


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