見出し画像

ウルトラセブンという神作

特撮。男にとっては一度は通ってきたものではないだろうか。ゴレンジャーから始まった戦隊もの、今なお人気が衰える事がない仮面ライダーシリーズ。そしてウルトラマン。

1966年にスタートした初代ウルトラマン。

怪獣や宇宙人によって起こされる災害や超常現象の解決に当たる科学特捜隊と、それに協力するM78星雲光の国の宇宙警備隊員であるウルトラマンの活躍劇だ。

子供向けに作られ、当時の少年はその活躍に心動かされたはずだ。そんな“最強のウルトラマン”だが最終回ではゼットンという強敵に敗北する形で物語が終わる。なんともショッキングな最終回として後世に受け継がれている。

初代ウルトラマンに目が行きがちだが、私が紹介したいのは2作目のウルトラセブンだ。

全くの別物として考案されたというセブンシリーズ。最大のテーマは宇宙人の侵略から地球を守るというもの。

観た人にはわかると思うがストーリーが完全に大人向け。もちろんヒーローとしての魅力はたっぷりあるのだが地球環境や差別など人類の“課題”を片っ端から漬け込み侵略を試みる宇宙人を巧みに描く。

ハリウッド映画でよくある宇宙人侵略ものとは違い、考えさせられより深みのある作品となっている。

全ての回の感想と自分が見返した時にどの回か思い出せるように記したい。

1話:姿なき挑戦者 隊員の紹介。アンヌの年齢言わない。ダン登場。風来坊ですよ、クール星人が「全面降伏しろ」誘拐され標本にされる人間

第一話のタイトルバック


2話:緑の恐怖 家の庭に隕石?やがてその家の主が緑の怪人に。隕石の中に閉じ込められていた。電車の中で主人がいきなり怪物に。まず庭をご覧ください。

3話:釣りしてたら少女に魚を取られた。エレキング

4話:マックス号応答せよ ゴドラ星人が船に乗り込みフルハシ隊員に化けて爆破しようとする。

ゴドラ星人


5話:消された時間 ビラ星人が博士を操って基地を破壊、誤解されたダンが捕まる。

6話:ダーク・ゾーン ペガスタ星人、影と会話するダンとアンヌ。星を破壊してしまった地球。モヤモヤ感が...

7話:宇宙囚人303 キュラソ星人。宇宙の通魔事件、冒頭のシーンこわすぎ。ガソリン飲んでるし、手だけとか。アンヌが人質に、少年の勇気が素晴らしい。

8話:狙われた街 名作!メトロン星人。小さいマスクの少年とDV夫、パイロットはアンヌの叔父、北川町で連続して起こる事件。ちゃぶ台を挟んで話す所と夕日の決闘は名シーン。人類は宇宙人に狙われるほど信頼し合っていませんから...

ちゃぶ台を挟んでメトロン星人と会話


9話:アンドロイド0指令 子供に銃のおもちゃを渡してそれが本物のなる。なかなか恐ろしい計画。

10話:怪しい隣人 イカル星人。次元が変わる話。怪獣のビームが森林がえらいことになる。怪しい隣人は宇宙人かもしれない。

11話:魔の山へ飛べ それは嵐の稲妻にのって地球に侵入した。13日の金曜日、ダンが死んでしまう。弔い合戦、白馬で登場のダン!

13話:V3から来た男 捕まった2人の隊員は操られる。キリヤマ隊長の同期

<ここからOPが変わる。ウルトラQ要素>
14話:ウルトラ警備隊西へ前編 ペダン星人、画期的ロボット・キングジョー。謎の男(秘密諜報員)とドロシー

キングジョー


15話:ウルトラ警備隊西へ後編 ペダン星人とダンは争わないと決めるが裏切られる。偵察機の誤解で勃発した宇宙戦争。地球人にも責任がある。

16話:闇に光る目 いじめられっ子のひろし君が地獄山で石を拾った。しかしそれは怪獣の胴体だった。

17話:地底GO!GO!GO! モロボシダンの誕生の話。地底人?爆破!!

18話:空間X脱出 アマギとソガが遭難。プレデターズ的な。疑似空間エル星人

19話:プロジェクト・ブルー 睡眠中に襲われそうになるカット怖すぎる。自宅の地下空間に誘い込まれる。軽快な戦いと醜い顔の宇宙人

20話:地震源Xを探せ 博士の影が宇宙人に。実は助手が宇宙人で催眠術で見せていた。その後の展開が怒涛

21話:海底基地を追え 戦闘艦ロボット

22話:人間牧場 海岸沿いのパーティーで急に怪人足元カットからの犬が吠え行方不明。車が水の上を飛ぶ。モノクロ手術シーンの上カメ面白い。

23話:明日を探せ 逃げる男は預言者。文字通り明日を隊長が探す。泣く女が宇宙人、タクシードライバーも宇宙人。

24話:北へ還れ! フルハシ隊員が北海道に帰省。北極地方にオーロラが!暴走ウィンダム。母が会わない所がいい。

25話:零下140度の対決 絶対零度の死の世界。氷の世界にしようとするポール星人とセブンの弱点。

26話:超兵器R1号 地球がデススターのよう。“血を吐き続けながら走るマラソン”。超兵器が完成し、生物がいないと思われていた星を実験で吹っ飛ばすが、生物が兵器で突然変異、地球にやってきて猛烈な放射能がばら撒かれる。人間がマジで悪い回

27話:サイボーグ作戦 ボーグ星人に隊員が操られ基地爆破未遂。

28話:700キロを突っ走れ! 恐竜タンク。ラリーに紛れて爆薬を運ぶミッション。

29話:ひとりぼっちの地球人 ソガ隊員の婚約者と宇宙人にのみ心を開いてくれた。ラストカット「春風のイタズラだったようです」

30話:栄光は誰れのために ダンに対抗心を燃やすアオキ登場。報告せず自分の手で掴もうとするが命を落とす。

31話:悪魔の住む花 花の香りを嗅いで凶暴化。セブンがミクロ化、鼻の中へ侵入。

32話:散歩する惑星 島が飛んでいる。カプセル怪獣アギラ登場。ダンが不明のまま完結。

33話:侵略する死者たち ポインターで人をはねる。身元不明の死体。影が侵入する。病院のシーン変わりが印象的。

34話:蒸発都市 宇宙人が地球に住むためにビルを蒸発させ、新たな場所に移す。フルハシとアンヌのコーラを飲むシーンの言い回しが印象的。捉えた人間の目が監視カメラに。セブン操られ暴走。ケツのナレーション「ビルに感情があったらあんなゴミゴミした都市より美しい平野の方がいいと思う」

35話:月世界の戦慄 隊長、飛行機の中でタバコ吸うんかい!3年前の倉田とキリヤマ隊長に復讐。月を眺めるアンヌがいい感じ。
36話:必殺の0.1秒 射撃大会、y操られた同期。早撃ち勝負で亡くなった同期のラストカットが美しかった。

37話:盗まれたウルトラ・アイ ミッション遂行中に裏切られた異星人。店に入ると全員がウルトラアイを付けて襲ってくる所面白かった。共に生きよう...。叶わなかった願い。
38話:勇気ある戦い 突如深い霧が発生し、ロボットが姿を現す。次々と車を自分の体内へ運ぶロボットに恐怖。セブンミサイル発射。約束を守ったダン。

39話:セブン暗殺計画前編 トラウマ回、セブンに勝つ為の徹底的研究の冒頭シーンが怖い。生身の人間が円盤に追われて襲撃される。ボッコボコにされたセブンは十字架にされるというショッキングな展開に。

セブンの十字架

40話:セブン暗殺計画後編 夜明けとともにセブンの処刑が執行される中で人間が奮起。車に円盤が張り付く時のパニック時の音楽、処刑される絶望の音楽。

41話:水中からの挑戦 トラウマ回、カッパの登場はどの異星人・ホラー映画作品の中でもトップクラス。

テペト星人


42話:ノンマルトの使者 イデ隊員役がカメオ出演。アンヌとダンが海水浴。人間は地球の侵略者。変身をやめさせる子供に化けたノンマルトの叫び。ケツの展開が子供は2年前に死んでいた展開なかなか強烈。

43話:第四惑星の悪夢 スコーピオン号乗り20日間眠り続け着いた先はロボットが支配する星。まるでマルチバース。奥行きの深い部屋でのロボット挨拶怖すぎる。実弾のドラマ作成、地球人を匿ってと。ターミネーターの原点はここ?

44話:恐怖の超猿人 人間の格好をした猿人間。脳を入れ替える。猿の惑星の先駆け?

45話:円盤がきた 星を眺めていたら円盤発見。地球に飽き飽きした人間を星へ連れて行く。オオカミと少年の童話のように地球を支配。

46話:ダン対セブンの決闘 伊良子岬を舞台にサメロ星人がセブンを作り出した。セブンvsニセセブン。

47話:あなたはだあれ? 夜遅くに帰宅したら自分の事を知らないと...。なかなかショッキングな内容。


48話:史上最大の侵略前編 汗だく弱ったダンから物語が始まる。フクロウの時計覚えている。体が全く言うことを聞かない。「変身してはいかん!」ウルトラアイがフクロウの時計へ。玉に包まれるアマギ隊員の所こわい。変身の仕方!

49話:史上最大の侵略後編 初代ウルトラマンでスーツアクターだった俳優(役名アマギ隊員)が最終回で30億人皆殺し作戦を伝えるっていう...。セブン大好きな子供の部屋にダンが休みにくる。これは嬉しい。街の混乱の描写がすごい。「アンヌ、僕は人間じゃないんだ。M78星雲からきたウルトラセブンなんだ!びっくりしただろ...」この演出は名シーン。
ダンの正体を明らかにするアンヌのシーン、静止画がいい感じ。「明けの明星が輝く頃、一つの光が宇宙へ飛んでいく、それが僕なんだ。」さらばセブン。

55周年を迎えた神作、ずっと色褪せる事なく輝き続けるはずだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?