新しい知識

最近職場の大先輩から、こんな言葉を教わった。

「お天気痛」

気圧が低くなったり天気が悪くなったりすると、頭痛がしたり体調が悪くなったりするというものらしい。

こんな病気ができたのかと驚いた。


なぜこの病気のことを教わったのかというと、何を隠そう、まさに私自身がこれだからである。

テレビで話題に上がってたのを見て、まさに私の症状だ!と思って教えてくださったのである。

私自身、昔から台風や梅雨の時期、夕立などがきそうになると頭がボヤーとしてきて、徐々に頭痛に襲われる。特に台風は、近づいてきてから去っていくまで、唯一大丈夫な台風の目の中にいるとき以外、ずっと頭痛に襲われる。

一昨年の10月ごろ、台風の接近している中、強引に仕事で沖縄へ向かった。しかし、台風が上陸してから去っていくまで、ひどい頭痛と吐き気に襲われ、ほとんど仕事にならなかったことを覚えている。

台風レベルの気圧の変化でなくとも、軽重の違いはあるものの、頭痛や吐き気に襲われることはしょっちゅうである。

昨日も今日も、ゲリラ豪雨の前に違和感を覚え、薬を飲んだものの、やはり気圧の変化にやられてしまったくらいである。


そんな私なので、その話を聞いた時には、納得いったものだが、よくよく考えてみると、うーんというモヤモヤも残るわけである。

何かと言うと、最近なんでもかんでも「〇〇病」とか「〇〇症候群」とか、新しい病気を作りすぎなんじゃないかなーと。

確かに、原因不明で悩んでいた人にとっては、すっと晴れ渡るような気持ちになれるかもしれない。しかし、一方で、新しく作られた病名を盾に、権利を主張したりという話を聞くようになった気がする。

今まで我慢してきた人が偉くて〜などというつもりは毛頭ない。

しかし、いろんなことに病名をつけることで、いろんなことが回らなくなってしまうのではないかという危惧もある。今までは、原因不明であっても、それなりに自分なりの対処して生活してきた人が多かったと思うが、最近ではその病名を盾に、色んなものを投げ出している人が多くなってきているような気がしてならない。

確かに多様性を認める社会になってきており、そういった病気への理解も大切だが、それが必ずしも通用しないということも同時に本人が理解しておかないと、後になって苦労してしまうような気がしてならないのである。


新しい価値観や病気、考え、感じ方などをどこまで取り入れるか、どこまで配慮するか、どうやって歩み寄るか、難しい問題ではないかと思う。

実際、私の職場では、古い価値観と新しい価値観、理想と現実のギャップ等、様々な意見が出てきている、色々な仕組みを変えていく過渡期なのである。

そのため、折衝案がなかなか出てこず、もどかしい気持ちを抱えているのだ。

そんな中、「お天気痛」という新たなワードを手に入れ、さらにモヤモヤとしてしまうここ数日であった。

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