【日記】『PERFECT DAYS』を観た。素晴らし過ぎた。
映画館で『PERFECT DAYS』を観た。
素晴らしかった。
いや。素晴らし過ぎた。
あまりの素晴らしさに、制作プロセスの秘密が少しでも知りたくて、帰り道に、公式サイトとインタビュー動画もたっぷり観た。
映画を観た人には、その意味が深く分かる仕掛けが施された公式サイト。
スタッフ・キャストたちの映画愛に満ちたインタビュー群。
映画はプロダクトではなく、プロセス。
詩的な言葉選びは示唆に富んでいて、そのひとつひとつに静かで強い熱を感じた。やはりこの方が、チームと協力しながら、PERFECT DAYSを撮ったのだ。
そして、役所さん。
子どもの頃に『Shall we ダンス?』を観て以来、永遠の憧れ。
いつもながら、その軽やかで親しみのある語り口、役とのギャップに毎回驚く。
のっけから「自分に近いのはひとりもいない、と思ってるんですよねえ」だって。
役作りのために膨大な時間を重ねていることを感じさせない軽やかさ。
夏場、オフの日にずっとつなぎを着て庭仕事をしてみるくらいは、役所さんにとっては当たり前なことなのだろう。
そしてこれは想像だが、おそらくそれを楽しみながら取り組んでいる。
真摯で、カッコよく、なんて凄い人だろう。
何度も、笑顔とため息がこぼれた。
そんな役所さんの素晴らしい演技を見て、途中からリハ無しでドキュメンタリーのように撮っていたそう。これまた凄い話だ。
大胆で豊かで、的確な判断に。
そして、それを実現できるチーム力にも。脱帽。感服。
約半月の撮影で、監督も座組の皆さんも、毎日楽しんで現場に行っていたそうだ。
あと。これは映画とは全く関係ないことだが、役所さんの奥様をのことを初めて映像で観た。
凛と背筋が伸びていて、品が良く、朗らかで、とても自然な語り口。
こんな風に普通でいてくれる、温かな信頼関係で結ばれた奥様がいるから、役所さんはより安心して役所広司でいられるのだろうなと、想像を巡らせた。
なにからなにまで素晴らしい作品。
人生の一本になった。
また観よう。
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