IK Multimedia ToneX用追加アンプコレクションODS Legends Signature Collection レビュー
AIマシンモデリング技術でギターアンプのサウンドをソフト上で再現できるIK MultimediaのTONE X。
新しく追加された伝説のダンブルアンプのモデリング『ODS Legend』を提供頂いたので、 以下僕が弾いて感じたミニレビューです。
参考になれば。。
https://www.ikmultimedia.com/products/tonex-odslegends/index.php?p=info#top
本物のダンブルアンプは唯一の製作者であるハワードダンブル氏が既にこの世を去っていますので、当然ながらもう新しいものは作られていません。 そしてそもそも誰でも入手(購入)出来るアンプではなくて、ハワードダンブル氏が「作っても良し」と思うギタリストにのみに制作されるのが基本だと言われています。
なのでオリジナルモデルは製作者であるハワードダンブルが首を縦に振らない限りいくら有名でも大金積んでも作って貰えないんですね。 世界的に著名で凄腕なギタリストでもオリジナルは入手出来なかったとも(作ってもらえなかった)言われています。
僕自身は現存する“セカンドハンズ”“中古”の数機種を何回か弾いたことがあるので、その記憶を元に。
特にその独特のコンプ感や歪み始めの感じは“そうそうこんな感じ!”という音と質感でした。 フェンダー、マーシャル、VOX...どれとも違うダンブルならではの、暖かくワイドレンジかつ耳に痛くないクリーンと、ナチュラルでサスティンが気持ち良く、弾いたニュアンスの“感覚そのまま”が出るオーバードライブサウンド。
分かりやすいイメージだとラリーカールトンやロベンフォードの伸びやかでキレとコクがあるリードトーンですかね。 カールトンのコンプ感が心地よいクリーンなコードワークや、ロベンフォードが良く使うスラップディレイとの相性も抜群にヨシです。
少しだけ話が逸れますが、実機のキャビと同室にいる事で得られる耳と体全体で感じられる音圧や、その部屋鳴りまで含んだ空気感溢れる“無限chのサラウンド感”とはまた別。その実現にはギターアンプのモデリングとはまた違う技術が必要と思いますが、そこまで再現した技術を僕は現在知りません。
とは言え、スタジオでマイキングしてモニタースピーカーから聞く音で言えば本物との違いは殆ど分からないのではないでしょうか。
あらためてIK MultimediaのAIモデリングの凄さを実感しました。 そもそも買えない(作ってさえもらえない)幻のギターアンプのサウンドを、AIモデリングの力によりプライベートな空間で弾けて聞けてしまうのは、最新技術万歳としか言えないですね。(しかも誰にでも手の届く価格で)
個人的にはどこかでダンブルの実機を弾いてみたいかもと少し思いました。
TONEX にはハードウェアバージョンのTONE X PEDALもあります。
レビュー動画はこちら
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