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上手い=凄い=偉い?

今更言うまでもないですが、ここ数年でYouTubeやニコニコ動画など、いわゆるネット動画で音楽を聞いたり演奏を見たりする事は極めて一般的になりました。

インターネットは物理的に行ける限界を簡単に超えて、お隣の国でも、地球の裏側でも、なんなら地球外でも、パソコンやスマホの画面で見れてしまうんですね。

たとえ自分がそこにいなくとも、誰でも簡単に。

あらためてこれはホントに凄い事ですよね。

インターネットが無かった時代を振り返ってみるのもたまには良いかもしれませんが、それは心の中の思い出として古いアルバムをめくるような感覚でいれば良いのかな?なんて、
ネット以前以降知っている自分はそう思います。

デジタル・ネイティブ、インターネット以降、、そう、生まれた時からスマホやパソコンが身近にあって、インターネットの世界が実は遠いものとは少しも感じず、いま目の前にあるリアルとあまり区別しない世代の皆さんも多くいるわけで。

VRやAIの技術でさらに現実との差は縮まって行くでしょう。


話をギターに持っていきましょう。


上手い=偉い?

言うまでもなく、YouTubeなどでは世界中の素晴らしいギタリストが演奏している動画を簡単に見ることが出来ます。

少しだけネット以前の事に触れますが、僕がギターを始めた頃、もう何十年も前の話ですが、僕のまわりにはギターを弾く人が身近には1人しかいなくて、自分にとってその人が世界で1番上手いギタリストだったのです。

後に、その人は世界で1番上手いわけではなかった事を知ることになるのですが、自分が知り得る範囲では確かに世界一だったのですね。

で、現在はどうか。

「ギターを始めてみよう」と思った数分後には、「世界で1番上手い」ギタリストの演奏が簡単に見れるのです!

(これを読んでいるあなたの頭に浮かんだその人のプレイが)

これは凄い事なのですが、逆に酷な事とも言えるんですね。

だって、ギターをこれから始めようと思った直後には、完全な敗北感と挫折、世界との差、全て知ってしまうのですから。。

そこで「こんなの弾けない、無理」と思って「ギターなんていいや」と思う人もいるでしょうし、「自分もこんな風に弾けるようになりたい!」と頑張る人もいるでしょう。


ここで結論を書きましょう。

ギターなんて上手くても上手くなくても楽しめますし、誰もが世界一を目指す必要は無いんです。

楽器なので最低限の技術は必要かもしれませんが、別にコードFをおさえられなくてもそこで諦める必要なんて無いんです。

ギターを長く弾いている人ほど、これを理解するのに時間がかかるかもしれません。

「自分は世界一ではないんだ」

これを完璧に認めなければならないのですから。

考え方によっては「負けを認める」なんて言えるかもしれません。

僕自身はと言えば、、

もちろん認めています♪

長く弾いてきたぶん時間もかかりましたが、、。

自分より上手な人が世界中に沢山いるのを現実世界やネット動画で知りましたし、それと同時に「こんな風にギターを楽しめる人が沢山いるんだ」とも思いました。

何よりその人なりに創意工夫して、オリジナル(自分自身)を表現している人達に強く感銘を受けたんです。


「上手い事」それは偉い事ではなく、ひとつの個性なのです。


そう思えるようになってからは、ギターを弾くのが楽しくて楽しくて。

だから、ギターなんて上手くならなくてもいいんです。

上手くなっても損はないですが、そこだけに固執していては全然楽しめないです。

で、どんなに複雑で超絶な演奏が出来ても、すぐにマシンに追いつかれ追い越されてしまいますよ?

そんな事で挫折するくらいなら、自分が楽しめる方法や考え方を身に着けておいた方が得策だと思います。

人が作り出したマシンに負けて気分を害すなんてナンセンス過ぎますよ(笑)

便利で賢いマシンは自分自身の人生のために使い倒してやりましょう!

サクッとスマホをいじるように。

僕はそんな風に「宅録ギター」を捉えています。

色々な事が出来て楽しいですよ。

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鈴木健治のギターサウンドラボ


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