Helix、HX Stompでドライ音とアンプsim込みの音を同時にDAWに録音しつつ空間系はモニターだけにかける方法。
2021/3/28HX Stomp およびHX Stomp XLでのやり方を追記。Helix LTでもStompと同様に出来ます。
はじめに。HelixやHX Stompをオーディオインターフェイスとしても使えば、USBケーブル一本でドライ音とウェット音をDAWの別トラックに録音したり、リアンプも簡単に出来たりと便利に使うことが出来ます。公式サイトやマニュアルで確認出来ます。
今回の記事では、HelixやHX Stompは気に入っているけどオーディオインターフェイスは別の物を使いたい、ドライ音とウェット音は別トラックにに録音したい、という方向けに、以下の信号を同時に出す方法を紹介します。
1.ノンエフェクト素っぴんのモノラルドライ音。
(アンプシミュ含め後から音作りするケース)
2.アンプシミュレーターや『空間系以外のエフェクト』を通したステレオウェット音。
(『アンプ以降の』空間系エフェクトはDAWで加えるケース)
3.ディレイ等の空間系やEQを『DAWに入力する音に影響を与えず』かけられるダイレクトモニタリング用のステレオウェット音。
(心地よく弾くためのモニター用途)
以上合計5チャンネルの信号を別ラインで出す事が出来ます。
注】HX Stomp、XL、Helix LTでは上記のどれか2パターンの組み合わせになります。
実は先日僕のオンラインレッスンの生徒さんにこの方法をアドバイスしたところ、とても喜んでくれた事もありここで記事にすることにしました。
僕自身普段の宅録レコーディングでのデフォルトセッティングにしていますが、DAWのバッファサイズやネイティブ環境では避けては通れないレイテンシーを回避しながらも、上記三種類の信号が同時に出せるのはかなり便利で、気持ちよく弾きながらも後処理の自由度が高い音をレコーディング出来ています。
なんでそんなに必要なの?
まずステレオのウェット音、これは普段HelixやHX Stompを通してみなさんが聞いている音、つまりアンプシミュレーターやキャビシミュレーターから、ディレイ等の空間系、コーラス等のモジュレイション系まで、処理された音を指します。
もちろんこのままDAWに録音してダメなわけではないですし、そういう録り方もありなのですが、一度録音した後に、歪みの強さを変えたりディレイのバランスを変えたりする事は基本的に出来ません。
要は弾くときに気持ち良い音が、録音後様々な楽器と交わった時もベストになるとは限らないって事なんです。
そういう事態を避けるために何も処理されていないドライ音を同時に録音しておけば、好きなプラグインエフェクトでじっくりサウンドメイクしたり、本物のアンプでリアンプしたり等、フレキシブルに処理をすることが出来るんです。
ダイレクトモニタリングの音はひたすら気持ちよく自由に
これが出来るとモニター用ミキサー等用意しなくても録音中に自分の音だけ音量変えたり、ディレイやリバーブやEQをかけたりが、レイテンシーフリーかつ録り音には影響与えず出来るんです。これとっても便利ですよ。
使用機材
Line 6 Helix Floor https://amzn.to/3u3VRO5
Line 6 HX STOMP https://amzn.to/3dc72gT
Line 6 HX STOMP XL https://amzn.to/31tySzH
Line 6 Helix LT
プラス入力が5個以上あるオーディオインターフェイス
です。
後半でHelix,HX Stompの設定から解説します。
追記 Helix LTではStompと同じ事が出来ます。
*HelixおよびHX Stomp用設定ファイルも用意しましたのでダウンロードしてご利用ください。
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