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スタートアップ医師が気づいたら1日で社内異動していた話

全社のためを考えて動く、各自が積極的・平等に意見を交換できる、世界に新しい価値提供をする、といった思想・理念をモットーとするスタートアップ、Ubie Discoveryに所属する医師が1日で社内のチーム異動をしたときの経験談を書きました。弊社での働き方を象徴するような出来事かと思いましたので、弊社やあるいはスタートアップという組織に興味のある方は読んでいただけると幸いです。

冒頭の茶番劇

いっけなーい😵!遅刻遅刻💦!
私、五十嵐健史。どこにでもいる駆け出しスタートアップ医師!
Ubieのデータサイエンスチームに所属しているの!
機械学習エンジニアと協力しながらAI問診の改良に取り組んでいたら、ある朝突然別チームのLead Link (大雑把に言うとチーム全体の目標達成に向けて戦略を練る人)とサシで話し合いをすることに!
一体私、これからどうなっちゃうの〜😭😭!?

自己紹介

Ubie Discoveryで医師として働いている五十嵐健史と申します。
2021/11/16まではデータサイエンスチームに所属、その翌日からは問診業務効率化チームに所属しています。
今回はそのチーム移籍に関する自分や周りのメンバーの動き方がUbie Discoveryのあり方を象徴するなと感じたので、noteの記事にしてみました。
自分の所属した2チームについても紹介したいと思います。

データサイエンスチームの業務について

データサイエンスチームでは、Ubie Discoveryが扱う疾患や症状といった医学データの新規作成、蓄積と活用、それに伴うデータの調整を行っています。
また、中長期的にどんなデータを獲得していくか、あるいは活用していくかの戦略を練る、といった役割もあります。

そこでの医師の役割としては、

  • 疾患や症状の関連性を新規作成する際に、文献を調査して医学的に妥当な数値を入れる。

  • 蓄積されたデータを元に、関連性を見直す。その際、データの偏りによる医学的に極端な値が入る場合があるので、そういったものを避ける。

  • 中長期的にどんなデータを獲得していくか、医師視点で重要そうなものを挙げる。

  • 集まってくるデータの活用方法に関しても、医師視点で議論に参加する。

といったものがあります。
機械学習エンジニアとの活発な議論は非常に刺激的でした。

電撃移籍

データサイエンスチームでブイブイいわせていた(?)最中、ある朝起きるとカレンダーに見慣れない予定が入っていました。

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当時の問診業務効率化チームは、人数だけでなく経験も豊富なエンジニアがバリバリ実装を行っていた一方で、医師メンバーが足りず医学的な実装が間に合わないという課題がありました。
そこで、問診業務効率化チームの目標達成のため、Lead Linkが新しい医師メンバーの獲得に乗り出したということでした。
データサイエンスチームから医師が移籍するとなると、必然的にデータサイエンスチームの成果、例えば医学的妥当性が担保されたデータをいかに準備できるか、データの偏りを正せるか、などは低下してしまうことになります。
そこで、移籍の際に問題となるのは問診業務効率化チームの成果(これに関しては後述します)を取るか、データサイエンスチームの成果を取るか、Ubieが成長していく際に全社視点でどちらが重要かが論点になります。あとはもちろん移籍するメンバーの意思も。
問診業務効率化チームのLead Linkとの話し合いで僕は窮状を知り、また全社的に重要となるのも問診業務効率化チームの成果だと考え、移籍を決意しました。

そして、その日のうちにデータサイエンスチームのLead Linkと相談し、翌日にはチームを移籍しました。

  • チームの窮状を憂い、遠慮なく他チームにメンバー移籍を呼びかける。

  • 社員それぞれが全社的な視点で何が重要かを考え、移籍の判断が出来る。

  • メンバーが抜ける側も、抜けるに際しての工数の調整や目標の修正を瞬時に行える。

これらのどの要素が欠けても成功しないような移籍がたった一日で行えたというのは、Ubie Discoveryならではだなと思いましたし、病院で医師が科を移籍するなんてまずありえないことなので、医療現場との違いを痛感した出来事でした。

問診業務効率化チームの業務について

問診業務効率化チームでは、Ubie Discoveryの根幹事業の1つであるAI問診のマーケットを拡大するための価値検証や、医療現場に価値を提供していく方法の確立を行っています。

「医療現場に」とあるように、このチームで医師の担う役割は大きいです。

  • ご利用いただいている医療機関からの使用感に対するフィードバックの収集、整理をする。

  • フィードバックの優先度を判断し、チームの工数に応じた規模感で区切りながら実装していく。

  • フィードバックだけでなく、医療機関に新しい価値を提供できるような機能を考え、実装し、価値検証を行う。

といった業務になるのですが、医療機関で実際に働いている医師の意見というのは大きく、医療機関からのフィードバックの翻訳家にもなれば、最速で価値検証を行う際のインタビュー相手にもなります。
そして何より、都度都度エンジニアが医師と意見を交換しながら必要なものを実装するのではなく、医師本人が必要と感じたものを自分で実装したほうがスムーズかつ素早いとの考えのもと、医師が自身の手で機能の実装を行っています。
と言っても、医師がプログラミングを習得して自分たちで実装しているわけではありません。プログラミングを知らない医師でも必要な機能を実装できるような環境をエンジニアが整えてくれています。環境、ツールの開発だけでなく、実装で困ったときには何でもすぐに相談させてもらっているので、頭が上がりません。

最後に

冒頭にも書きましたが、Ubie Discoveryにおいて、各メンバーのフットワークの軽さと、コミュニケーションの風通しの良さを象徴するチーム移籍を経験したので、今回このnoteを書きました。
なお、データサイエンスチームのタスクについては、Ubieの医師リソース全体で調整をし、少しの期間が空きましたが、別の医師が僕のタスクを引き継ぎました。引き継ぎ用のドキュメントも、問診業務効率化チームの業務に並行して作成していたので、スムーズな引き継ぎが出来ました。
このように、Ubie Discoveryは各メンバーが全社のためを考えて動き、各自が積極的・平等に意見を交換でき(権限分散組織 / ホラクラシー組織)、世界に新しい価値提供をしようと邁進している組織です。
この記事を読んで弊社について興味を持っていただいた方は、下記の採用サイトをぜひご覧ください。
なおこの記事に書いたとおり、慢性的な医師リソース不足に悩まされておりますので、医師メンバー絶賛募集中です!
https://recruit.ubie.life/top




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