ひとりずもう

ひとりでいるのは
もう傷つきたくないから
強がるのは
もう傷に触れられたくないから
素直じゃないのは
もう裏切られたくないから

ひとりでいるのに
いつのまに傷は増えていて
強がった態度も
傷を膿ませたままにして
素直じゃなさで
もはや自分を見失っていて

傷つきたくなくて
自分で傷をつけていく
傷に触れられたくなくて
生傷を汚れた手で強く押さえる
裏切られたくなくて
自分をずっと裏切りつづける

傷つきたくないなら
わたしは弱いと言えばいい
傷を癒したいなら
白い包帯で傷口を守ればいい
裏切られたくないなら
まずは信じればいい

弱いわたしは
いつか自分を救う
包帯を巻いた傷口は
いつのまに自分でふさがって
無根拠に信じ続ける心は
いつしか再び自分を信じ始める

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?