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私的詩手帳

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#夏至

(詩)夏至

幸せだったかと訊かれれば
幸せだったと答えるだろう

思い出すのは
琥珀色の水飴のような君の声
ふいの言いまちがいの笑いあい
意味もなく一緒にぎらぎら汗臭くなった日々
暑さの最後の日にようやく飲んだ
アイスコーヒーのほろ苦さ

忘れられないまま一分一分が
分かてない時を分かち
分かったふりをしたぼくは
分かちがたい分からなさをかかえ

待っていなくても
夏至は勝手におとずれて
頼んでいなくても

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