見出し画像

ボカコレで見つけた推し曲 #描いてみた 2020冬(1)

ごきげんよう!今日も元気なインターネット中年・賢二です。

ボカコレ2020冬、楽しかったですね。公式でも様々な企画が持ち上がり、私もユーザープレイリスト企画に参加(現在は掲載期間終了)したりして、とても楽しく過ごしました。3日間のボーカロイドのお祭りでは、初めての人から人気Pまで、およそ1000曲近い動画投稿があったといいます。某ウイルスの諸々で、家にいる時間が長くなったのも手伝って、ボーカロイド文化が新たな局面を迎えているのを感じます。

さて、今回のボカコレでは、ユーザーが企画した「♯ボカコレ描いてみた」というハッシュタグが生まれました。ボカコレ期間中に、イラストを描いて投稿しようという趣旨の企画です。曲は作れないが、絵なら描けるな!と思った私は、「ボカコレ期間中に投稿された曲のファンアートを最速で描く」というミッションを企て(タグの趣旨はこんなにストイックではない)片っ端から新曲を聴き、良い!最高!と思った曲の絵を投稿しまくりました。

今回は、全3回に分け、企画タグに乗じて描いたイラスト16枚と、その曲の推しポイントをまとめました。もし見逃している曲がありましたら、是非聴いてくださいね。

1枚目 ボカコレ開幕

画像1

ボカコレ開幕が嬉しくて、開幕後即投稿しました。まさか2021年春にも計画されていることを知らなかったので、特に2020冬と記載しなかったのを後悔。ライブグッズのTシャツがシンプルで良いな〜と思ったので、着せました。

2枚目 秘と裏(頻)

画像2

異国の音楽のようなエキゾチックな趣に、UTAUカゼヒキの掠れたアンニュイなボーカルが被さって、この曲がもつたったひとつの世界が出来上がっています。フラメンコのように手拍子・足拍子でひとり踊るのが似合いそう。タイトルの読み方は「ひとり」と読むので、さもありなん。この曲で初めてカゼヒキくんの存在を知ったのですが、それ以来彼が頭から離れません...。作者の頻(しきり)さんがこの絵を見つけて、SNSのアイコンに選んでくださったのは一生の思い出。ありがとうございます。歌詞も好きで、特に「このままいつも/わかりにくい私なのかな/それもいいかな」、素晴らしすぎます。このままひとり、感じたままのギラギラ光るものを心に秘め、ありふれた部屋で生きる。人生。人生。人生!

3枚目 窓辺のモノローグ(higma)

画像3

ミュージック・ビデオも含めて大好きな曲。真夜中に1人で歌う初音ミクの声は、私たちに向けて囁くよう。メロディやリズム以外に、不思議な音がたくさん入っていて、かわいいんだけど、なんだか夢の中のようにとりとめがなく、不思議な世界に連れていかれるような気持ちがします。中盤、テンポが突然速くなり、ギョッとするような演出があるのですが、それが夜の闇の底を見たような不気味さがあってそこもまた好きです。その後しれっと元に戻るところもいい。曲の終盤で「夜の向こうで La La La...」が好きすぎて何度も聞いてしまう。

4枚目 daybreak(極楽蝶)

画像4

私は音楽に明るくないのですが、このジャンルは「オルタナティブロック」と呼ばれているのですね。イントロがまずかっこよくて好きなんですが、この6分という長い曲に漂う空気が、本当に本当に素晴らしい。動画に使われている最高のイラストは、曲の作者の義理の弟さんだそうです。このイラストが、キリリと冷えた夜の空気を連れてきます。才能溢れすぎファミリー...。「いくつかの偶然が君に手を伸ばす」、どの手をとるかは自分次第。この曲は、選ぶ私たちの背中に寄り添って、たとえどれを選んでも、どんな結果になろうとも、きっと大丈夫だと励ましてくれるよう。こもったようなミクの調整が、かえって臨場感を生んでいます。真夜中の、大人のためのロック。

5枚目 ユキノイブキ(Sepiwo)

画像5

現代を生きる雪女がモチーフ。私は「雪女」を比喩ではなく、本当に雪女だと思って聞いています。「誰にも信じてもらえないが あたし雪女 人肌で火傷する」この歌詞!好きすぎる。人間に似た、人間でない、女の情念。GUMIが淡々と歌うのが、人間でない女の空恐ろしさをより際立たせている気がします。歌の中で「どうにかなってしまいそう」「惨めな恋」「あなたのことがまだ怖くて」と歌う彼女は、弱く健気で一生懸命で、守られるべき存在のように見えるけれど、曲の終盤で「どうしてあたしを怖がるの」とあるので、彼女との約束を破った男は、どこかで彼女が雪女と気づいたのでしょう。そして命の危険を感じている。女には、それがなぜか分からず「ねえ、ねえ」と男に尋ね続ける。そこがゾッとして、そしてそのまま曲が終わる。令和の雪女物語は、余韻がすごい。

今回は5枚まで。2記事目に続きます。下記リンクよりどうぞ。

賢ニ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?