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不良率0%、こだわりの国内生産

ダイヤモンドオンラインの最新記事から『「80年間ネジ一筋」の部品メーカー、海外が主戦場でも国内生産にこだわる理由』。

 中小製造業の生き残りに海外展開は不可欠、そしてその成功の決め手は、モノ作りの粋を極めた日本本社の存在である、というお話です。

 神奈川県綾瀬市に本社を置く株式会社ミズキは、ハードディスクドライブやデジタルカメラ向けの精密ネジを作る中小企業です。

 1990年代から海外展開を始め、仕向地ベースでは今や90%が海外向けであるにも関わらず、実はその生産の全量を綾瀬市の本社工場で生産しています。

 ローテクな「ネジ」を、しかも90%を海外に仕向けるにも関わらず国内て生産することの合理性を疑ってしまいたくなりますが、同社が国内生産にこだわり続けるのは、微細な加工技術と、”不良率ゼロ“を実現する品質管理システムこそが同社のコアコンピタンスだからです。

    ビジネスモデルや進出先は時代・状況に応じて柔軟に変化させながらも、変えないことは変えない、という経営者の信念は、記事で紹介された以下の言葉に表れています。

「安く、いいものを作ればなんとかなるという時代は終わりました。中小企業といえども環境やセキュリティーなど社会的責任を求められます。(中略) そのためにも本社がしっかりしていることが条件です。いまやものづくりの主戦場は海外に移っています。海外への窓を開いていかないと中小企業が生き残ることは難しいでしょう」

  海外に出なければ生き残れない、しかし出れば何とかなるものではなく、重要なのは「しっかりした本社」だといのが社長の結論です。

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