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「成果とは何か」を考える

  President Online の最新記事から「コロナ時代の仕事は「早く効率的」だけでは成果にならない」。コロナ危機の前から、私たちはすでに先が読めない世界に突入し急速な変化を求められていた、という前提で、抜本的な働き方の変革の必要性とその方向性について述べられています。

  筆者は、「アジャイル」というキーワードが多用され、「どうせ先が見通せないのであれば考えることに時間をかけるよりまず行動することで活路が開ける」という昨今支配的な考え方を深掘りし、重要なのは「速く動くこと」ではなく、「速く行動できる思考を鍛える」ことであるとしています。

  それはすなわち「深く考えること」であり、深く考えるとは「フレームワークを活用しながら物事の全体像をつかみ、その全体像を基に考えること」だとしています。

  全体像を意識した思考と仕事の進め方の訓練を行うことで、複雑な事柄にも自然と考えが及ぶようになり、すばやく答えや成果を導くことができるというのです。(仕事における目的地が成果とすれば地図は全体像。そして地図の書き方やまとめ方がフレームワーク。)

  その上で筆者は、我々が追い求める「成果」についてもよく考えるべきだとしています。

   筆者いわく、成果とは「会社に対し生みだす価値」で、しかもこれからは「短期間で」生み出すことが求められています。

  成果を出すための道筋には以下のようなものがあります。

1 定められたことを、より早く効率的に行う
2 定められたこと以上の価値を生み出す
3 会社や職場が抱える課題や問題を解決する
4 新しいことを生み出す

  ここで、「速く」というと1.に目がいってしまいますが、筆者は未来の働き方においては早く効率的に仕事を行うだけでは不十分だとしています。なぜなら、効率的に仕事を行うだけでは成果自体は大きくならないからです。

  これからの働き方では、成果・価値の「絶対値」を増やしていくことが必要で、成果や価値をこれまでより大きくする「2」や、新たな価値を生み出す「3」「4」の重要性が、ますます増していくというのが筆者の主張です。

  仕事を始める際は、どの成果を会社から求められているのか、どの成果を自分として目指すのか、という成果の全体像を強く意識することが未来の働き方のスタートとなるのです。




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