Photo_ジャカルタ市街_

高度外国人材の採用は進むのか

 当社が昨年2月に行なった調査で、2019年4月入社の新卒採用において国内に学ぶ外国人留学生を採用(内定)したとする企業は10.3%存在することが判りました。(当社の取引先409社に対するアンケート調査)

 一方、人材紹介会社として企業の中途採用をお手伝いしている当社に寄せられる求人申込の中には、常に一定割合の「外国人材こそ積極採用したい」という求人があります。そして昨今、それらの求人が求める要件は急激に高度化しています。


 前述のアンケート結果によると、回答企業の37.4%が、「今後外国人材を増やす計画がある」としていますが、そのうち、日本国内での中途採用について、「具体的な計画がある」、または「積極的に検討する」とした企業は40.9%で、これは留学生(新卒)採用の45.1%に迫る数字です。昨今、中途採用市場において、比較的即戦力性の高い外国人材を求める求人が増えてきているという私の感覚値と一致しています。


 そして、その即戦力性、すなわち様々な職務経験や専門知識、マネジメント能力に対して支払われる給与(採用時に提示される給与条件)は、日本人と同等か、場合によってはそれを上回る場合もあります。少なくとも、「(母国の平均的な所得水準は日本より相当低いのだから)外国人材を雇用すると安くつく」という考えは一切あてはまらないことは言うまでもありません。

 既に多くの識者が述べているように「選ぶ」から「選ばれる(いかに選ばれるか)」へと意識を転換しなければ優秀な外国人材を確保することはできません。

 1月20日に発売されました拙著「外国人材の雇用戦略」(日本法令)は、2名の弁護士の先生方とともに、正しい認識と適切な対応によって日本企業と様々な文化的背景を持つ高度外国人材のフェアな関係を実現したい、という熱い想いをもって書き上げた一冊です。

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 宣伝目的に使わない、という考え方でnoteを始めましたが、Kindle版が発売された本日に限り、少しだけ宣伝させていただきました。。

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