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高収益企業の『現場力』
2020年4月1日(水)の日本経済新聞(朝刊)から。名著「ストーリーとしての競争戦略」の著者、楠木建氏による寄稿です。
エレコム、トラスコ中山といった高収益企業の例を挙げ、その競争力が長期利益をもたらす優れた事業モデルにあると説いています。
様々な事業を束ねる本社(企業)は、選択と集中や資源配分を行ないますが、そこから新たに価値を産み出すのは“事業”そのものであるとして、企業経営者と事業経営者の役割を明確に区分しています。
その上で、それぞれの事業が競争の中で他社にはない価値を産み出し長期利益をものにできるかどうかが最終的に企業の価値となるというのです。
氏は、「現場の力」が依然として日本企業における事業上の強みの一つであるとしていますが、そこからは2つの意味を読み取ることができます。
ひとつは先述の“事業経営者”の役割は大きく、企業経営者はその確保と育成に努めなければならないという点。
そしてもうひとつは、優れた事業モデルには、競合他社の数倍の営業担当者を配置するエレコムのように、顧客に密着することで真の需要に触れて自社独自のサービスを産み出す「現場力」が伴うという点。
先行き不透明な新年度初日に、改めて「何が大切か」をシンプルに思い出させる記事でした。
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