「神は見返りを求める」

note1発目は最近見た映画から。（劇場に行けないので新作映画は見れない。）
自分にとってこの「見返り」というのはドキッとするワードで、予告を見た時からこれは見なければいけない映画だと思ってた。しかも監督が「ヒメアノ～ル」の吉田恵輔監督。

お人よしな主人公の男性が合コンで知り合った底辺YouTuberの女性の手助けをし、良きパートナーとなっていくが、あることをきっかけに2人の関係が「見返りを求める男」と「恩を仇で返す女」へと豹変していく様を描く。

ウィキペディア（Wikipedia）

※以下、映画の内容と自身の経験に少し触れています。

やっぱり主人公の田母神に感情移入してしまうから、ゆりちゃんはひどい人に見えたし、キレて憎んでいくのも仕方ないと思った。
「成功の立役者なんて思ってないよ、でも、通過点だったんじゃないの？」
という田母神の言葉が印象的。
求める「見返り」は、誠意というか思いやりのある言動なんだよなぁと。
暴走した2人がどうなるかの終盤もすごく見応えがあった。

それと、この「見返りを求める」話はアイドルオタクの自分の経験にどうしても少し重ねてしまう所があって。
前の推しとの事で。オーディションの始まりから全力で応援してきたのに、自分が1番多くSNSで話して1番多く会いに行ってるのに、という感情。
田母神の善意から生まれたものとは違うし、アイドルの対応を他のオタクと比べて嫉妬するのがそもそも良くないのだけど。
見返りを求めずに純粋に応援できる人は素敵だと思う。

そんな苦く思ったりもする、好きな映画だった。
ムロツヨシの演技は絶品。