とても鈍足で中途半端な緊急事態宣言

1週間前なのに記憶がすでに定かではありませんが、12月31日に時事通信で感染拡大を受けて、政府、菅首相はコロナ対策について検討すると報道されていました。多くの人が緊急事態宣言についての検討だと思ったはずです。

予想したとおり、年末年始で感染拡大がおさまるはずはなく、年明けから、首都圏を中心に感染者の増加がみられました。もはや感染爆発です。

で、昨日(2021年1月5日)、明後日(1月7日)に緊急事態宣言へ、という報道が一斉にされ、まだ正式発表でもないのに、概要が伝えられるようになりました。地ならしで様子を見るんでしょうか。

それにしても、「緊急事態」なのに、非常に鈍足。

しかも、どうやら中途半端な「緊急事態宣言」になるようです。

広報機関のような報道しかしないNHKですら、京都大学・西浦教授にコメントをとり、今回の飲食店限定での対策では効果が無く、現状維持にとどまるとの分析を報じました。(以下の報道を参照)

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ほんとうにオリンピックやるなら、3月には聖火リレーです。何もかもがチグハグで鈍足としかいいようがありません。

「政府の失敗」という用語が環境経済学にはあります。この安倍→菅と続く政権のありようとはちょっと意味が違うのですが、「政府の失敗」というに相応しい状況です。

GoToのような、感染抑制どころか感染促進政策をとる状況では、日本の場合は、政府が、政府としての役割をほとんど果たしていないと考えられます。

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