大島堅一

エネルギー政策の研究をしています。 思いついたことを書いていきます。考えは深まります…

大島堅一

エネルギー政策の研究をしています。 思いついたことを書いていきます。考えは深まりますので、記事は適宜修正されます。 高崎経済大学経済学部→立命館大学国際関係学部→龍谷大学政策学部(今ココ)の教授。日本環境会議事務局長→代表理事、原子力市民委員会座長など。

最近の記事

斜陽の原子力

Youtubeメモ 過去20年で新設102基、新設104基 - 新設の半分が中国(49基) - 中国が世界を引っ張っているが、2023年は1GWにすぎない。同期に太陽光は200GW。 新型炉 - イギリス・ヒンクリーポイントC(2019年着工)以降、35の原子炉着工。だが22基が中国、13基はロシア。(・・他は無し。SMRもない) 負の学習曲線 - 建設コストの上昇 - 建設期間の長期化、竣工の遅延

    • 原発が国全体を支える??

      1)女川原発の問題 2)再稼働の理由  経済性・・高コスト 5700億円安全対策工事 → 建設費以上  温暖化対策??  エネルギー 3)竹内純子氏  国全体を支えるのが原発(・・)   現実は逆です。国(=国民)が原発を支えています。  原発使わないと脱炭素が語れない(・・)  論理はどこに

      • 女川原発再稼働の問題

        Youtubeメモ 1) 東北電力女川2号、5月27日安全対策工事完了、7月燃料装荷、8月起動準備、9月再稼働、10月営業運転開始と発表。 2) 問題 - 東日本大震災被災原発の稼働(大きなダメージ) - 耐震対策を実施→効果は本当にあるのか  基準地震動を引き上げてきたが、効果を発揮するか(想定を超える地震が過去3回ある) - 地震・津波 〜活断層、活断層連動 - 避難

        • 原発は気候変動対策に役立つか

          Youtubeメモ 1) 原発と気候変動 2) 対策として有効か - コストが高すぎる - 間に合わない(建設に20年近くかかる) 3) 他の対策を圧迫する

        斜陽の原子力

          大塚健司・藤田香『中国・淮河流域と貴州省石漠化地域を歩く』成文堂

          Youtube 1) ご恵贈いただきました  大塚健司・藤田香『中国・淮河流域と貴州省石漠化地域を歩く』成文堂 2) 中国環境研究  中国環境研究のトップランナー  ※ 小島麗逸先生 3) 淮河  中国七大河川の一つ  水汚染問題、健康被害  NGO淮河衛士  ガン多発の村、原田正純先生、寺西先生との調査 4)貴州省  森林破壊、水土流出、石漠化→貧困化

          大塚健司・藤田香『中国・淮河流域と貴州省石漠化地域を歩く』成文堂

          九州電力、小型原発に意欲?

          Youtubeメモ 1) SMR 2) 小型原発は多くの種類。  問題は経済性  燃料  世界的に見て実績無し。

          九州電力、小型原発に意欲?

          ドイツ、再エネ比率2024年上期58%

          Youtubeメモ 1) ドイツ  2023年4月15日に脱原発達成  2035年に電力の再エネ比率100%  2045年にカーボンニュートラル 2) 現状  2024年上半期   消費の約58%  発電電力量(2520億kWh)の約60%が再エネ   陸上風力620億kWh、太陽光370億kWh、バイオマス250億kWh、洋上風力140億kWh、水力120億kWh   昨年同期は1200億kWh.(原子力は70億kWh) 3)EU ネットゼロ産業法  

          ドイツ、再エネ比率2024年上期58%

          国や県の避難計画は机上の空論だった

          Youtubeメモ1)東京新聞 2024/7/1の記事  志賀町の避難ルート 2) 参考  高浜町の地域防災計画  パンフレットに記載されたマップ 3) 原子力防災は原子力安全の最後の砦  IAEAの深層防護

          国や県の避難計画は机上の空論だった

          三菱重社長、新型原発の基本設計はほぼ完了-早期の建設決定望む、その理由

          Youtubeメモ 1) 三菱重工・泉沢社長が原発建設決定を望んでいる 2) なぜ、原子炉メーカーがこんなことを言うのか - 原子力産業の苦境 〜まったなし - 原子力損害賠償法の問題  責任集中(オペレーター=電力会社に集中)   いいこともある   一方、関係者の賠償責任を免じている   〜 コストとリスク負担を国(=国民)に転嫁 - 原子力という技術が抱える根本問題  〜社会にコストとリスクを負担させる構造  〜国家に依拠しなければ存立できない。 3) だから、アピール

          三菱重社長、新型原発の基本設計はほぼ完了-早期の建設決定望む、その理由

          「原子力が再稼働すれば電気代が下がる」という幻想

          Youtubeメモ 1) 原発が再稼働すれば電気代が下がる・・・ 2) 日経エネルギーNextの記事(登録すれば無料で読めます) 3) 日本の原発の現実を客観的に見る ・世論調査の背景 〜 電気料金 ・残された原発はわずか ・西日本の現状  ※ 四国電力の電気料金は安くない ・原発は増えない ・日本原子力文化財団の世論調査  いまだに約半数が原発廃止 ・南日本新聞と西日本新聞の世論調査 ・新増設はほぼ無理 4)世界 ・中心は再エネ ・原発では間に合わない 日経エネルギーNe

          「原子力が再稼働すれば電気代が下がる」という幻想

          「核燃料サイクル」ってなに? マンガでわかる 電気はあってあたりまえ? という資源エネルギー庁の説明について

          メモ:資源エネルギー庁のウェブサイト https://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/nuclear/001/pamph/manga_denki/html/008/ ガラス固化体にすれば廃棄物の容量が4分の1になります、と書かれている。 だが、これは全くのごまかし。都合良く切り取っているのである。実際には、低レベル放射性廃棄物が大量に発生する。 ※低レベル放射性廃棄物は、使用済み核燃料の約7倍の容積(

          「核燃料サイクル」ってなに? マンガでわかる 電気はあってあたりまえ? という資源エネルギー庁の説明について

          野沢直子氏を賞賛した神田大介氏の言い訳

          Yotubeメモ Podcast ニュースの現場から(2024年6月7日) 神田大介氏の言い訳 (冨名腰・朝日新聞政治部次長が合いの手を入れている) 1)報道されない裏側がある。そして日常の生活で周りの人に心遣いすることから始めようということを野沢さんは提言した。 2)すごいと思った。 3)表現の自由は守られなければならない。 ごちゃごちゃ言っているが、言いにくそう。結局、後付けの言い訳にすぎない。 神田大介 冨名腰(ふなこし)隆記者(政治部デスク) Podcas

          野沢直子氏を賞賛した神田大介氏の言い訳

          経産省が原発の新設を認めるとの報道

          Youtube 1) 朝日新聞(2024年6月16日)報道  原発の建設(増設)を認める方向で、経産省が検討。  原発の敷地内の建て替え 2) GX推進戦略(岸田首相) 3) エネルギー基本計画に反映?  原発の「活用」(なんでも”活用”って言うな) 4) 国のお墨付きを与えてよいのか?  国(政府)がお墨付き  少数の大電力会社しか所持していない設備  高い原発のコストと事故リスク、放射性廃棄物処分  いまさら原発? 

          経産省が原発の新設を認めるとの報道

          原発のコストが太陽光のコストの3倍に

          Youtubeメモ 1) 発電コストに関するLazardの発表。 2) 風力 45〜133ドル/MWh、石炭69-168ドル/MWh、ガス45-108ドル/MWh, 太陽光 29-92(平均61)ドル/MWh、大規模太陽光(蓄電付き)60-210ドル/MWh、原発142〜222(平均182)ドル/MWh 3)蓄電装置付きですら原発より安くなっている。

          原発のコストが太陽光のコストの3倍に

          フランスで再エネが増加し、原子力が停止

          Youtubeメモ Fortune報道(2024/6/17) フランス。需要減少と再エネ急増で電力市場価格がマイナス(1日前電力価格 -5.76ユーロ/MWh)に。 送電会社が原発停止要請。週末でよく起こるようになっている。 ※ネガティブプライス→マイナスの価格。電力供給側に自主的な出力調整を促す。 また、極右勢力が伸張すれば再エネの開発がさらに遅れてしまう可能性があり、電力が不足する可能性が高まる、との指摘。 https://www.reuters.com/sustai

          フランスで再エネが増加し、原子力が停止

          6.17最高裁判決に対しての一般市民の動き

          関連Youtube動画 https://youtu.be/qgs_j63j8SU https://youtu.be/CPCGS9AG-P4 https://youtu.be/PHWLAWrWXRo https://youtu.be/w2xcdrotq7k Youtubeメモ 1) 6.17最高裁判決 2) 2024年6月16日、17日の集会  6月16日 映画上映(「決断 運命を変えた3.11母子避難」)とシンポジウム  6月17日 最高裁取り囲み、国会議員会館でシン

          6.17最高裁判決に対しての一般市民の動き