WebRonzaでの記事公開後の補足


いろいろコメントいただきましたので、簡単にコメントに対してコメントを。他にもあれば追加していきますね。

市場に出回るのではないか、との心配や環境省・環境大臣への批判

飯舘村長泥地区での栽培は「実証事業」です。わかりやすく言うと実験です。なので、市場に出回ることはありません。

除去土壌を再生利用して農地をつくり、これで作物がでた場合、どうするのか、ということは決まっていません。

ただし、食用作物を植えることを具体的に表で決めたことがないまま、いきなり植え始め、さらに覆土無し栽培なので、心配されるのも当然です。引き続き、ウォッチする必要があります。

政治家(およびその家族)が食べろ、という御意見

その意見も、感情的には理解できます。全て非公開ですから。大臣がとる行動は、さまざまな方面で大きな影響があります。表で決まったことであればよいのですが、非公開で、国民に知らせないまま進めたことを既成事実化するようなことは行なうべきではないでしょう。いらぬ分断を生じさせてしまいます。

追加的情報

1)「除去土壌」は管理されていますが、除去土壌が名前を変えて「再生資材」になると管理されるかどうかわかりません。素案だけみると、除去土壌よりもかなり簡易な管理の仕方になります。放射線も測らなくなりますので。

「再生資材」は見た目はきれいな土なので、まぜてしまえばわからなくなります。それを「利用」するのですから、所有権等も含めて、考えるべき点は山ほど有ります。

2)除去土壌の放射能濃度が100ベクレル未満になるには、濃度にもよりますが、だいたい150年くらいかかります。それくらいの間はなんらかの形で適切に「管理」する必要があると私は考えています。

私が言いたかったこと

1)非公開ではなく、公開の場で議論すべきです。実証事業だからといって非公開のまま進めてよい事案ではありません。そんなことをすれば何でもありになってしまいます。

2)公開の場で決まっていないことを、非公開で決めて、実際に進めるのは不適切です。これでは、なし崩し的な既成事実化です。このようなやり方で進めたことには全く正当性はないと思われます。

3)東京電力が放射性物質で広く広範に土壌を汚染しました。それが原因で皆困っています。東電に責任を持ってもらうのは当然として、よりよい対策は透明な場で議論することによってのみ生まれます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?