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SRHRの社会実装に向けて

注)このnoteは、株式会社ネクイノ代表取締役の石井健一が株式会社ネクイノメンバー向けに書いているnoteです。そのため、使用している用語に通常で使われているものと意味合いが異なる場合があります。

はじめに

今回のテーマは、これ↓(SRHR)です。

もうひとつ。

そう、緊急避妊薬=アフターピルがOTC化(※)に向けた大きな一歩を歩み始めました。
※Over The Counter の略で、処方箋を必要しない医薬品のことを指します。
この報道は昨日あたりからだいぶ流れているので耳にされた方も多いかと思いますが、

  1. 原則、研修を受けた薬剤師が販売する

  2. 夜間や土日祝日の対応が可能

  3. 近くの産婦人科などと連携できる

  4. 個室があるなどプライバシーが確保できる

の4つが要件、と言われています(記事引用)

まず、改めてになりますがこの一歩は本当に大きい、大きい一歩だと思っています。もちろん、試験運用なので全国で大規模な展開ができるわけでもないし、対面での交付となるため様々な課題をクリアしなければならないことも事実です。ただ、それを割り引いても、(何度も同じことを書いていますが)大きな大きな一歩で、ここまでこぎつけた関係者の方々の努力は賞賛されるものであろうと強く思います。

よく、取材を受けた際に「アフターピルのOTC化はネクイノの商売にとってネガディブですよね?」って聞かれるのですが毎回決まって”決してそんなことないですよ”って僕は回答しています。
もちろん、短期的に選択肢が増えるので、自社サービスへ到達する前に近隣の薬局での交付を受けるケースが増えると思います。一方で、緊急避妊薬そのものについての認知はまだまだ低く、正しい効能や使い方に関わる情報はもっともっと発信していかなければならないと思っています。こういった役割は、私たちのような広域のプラットフォーマーが得意とするところで、決してリアルに存在する薬局が競合なのではなく、社会全体で市場のニーズをどう充足していくのか?それぞれの得意分野をどう組み合わせていくのか?みたいな点で考えるのもスタートアップの醍醐味なのかな、って考えてたりします。

さらに、OTC化によって認知が進むこと、社会全体での受け入れが進むこともSRHRの社会実装に向けて大きなプラスだと思っています(そうなると、ピルの需要も間違いなく増えますので全体で見るとマイナスよりプラスの方が大きいだろうな・・・って考えていたりします)←これは完全に私見です

さて、スマルナにご参画いただいている先生方へ。
「ネクイノはOTC化に向けてどう考えているの?」
「OTC化でユーザーの流入減るんじゃない?」といったようなご質問を頂戴しておりますが、改めて。

◎OTC化に向けては、スマルナが目指すSRHRの社会実装の観点から、両手をあげて賛成のポジションです。
◎休日夜間などにご対応いただき、重ねて御礼申し上げます。中長期的に、その交付の役割は薬局などユーザーの生活基盤に近いところへ変わっていくことはとても好ましいことだと考えています。
◎先生方がお持ちの専門性と弊社メンバーが保有しているケイパビリティを掛け合わせた「新しい医療体験のカタチ」を引き続き構築していきます。それは診察・処方という軸から専門家による遠隔管理・遠隔支援の形へ進化していきます。引き続き、先生方のお力を(今まで以上に)お借りしながらサービスの進化を続けていきたいと考えております。

2023年6月
株式会社ネクイノ
代表取締役 石井健一

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