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【エロイプ兄貴】YouTubeに出せなかったゆる学徒ハウス作品を限定公開【アナロマ詐欺】


ゆる言語学ラジオのフランチャイズ企画・ゆる学徒ハウスの運営に心血を注いでいる。

まだ本編に至る前の予選動画を公開しまくっている段階なのだが、既に驚くほど多くの人に見てもらっている。最近は概ねどの動画も2万回ほど再生されるようになった。望外の注目度だと言えよう。

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ゆる学徒ハウス


たとえば、3日前に更新されたこれは大好評だった。「ゆる民俗学ラジオ」。

「好きな人と結ばれるために、サロンパスの精霊に祈る」という冗談としか思えないおまじないを紹介した上で、「これは実際に少女たちの間で流行っておまじないである」と論を展開し、「呪術とは何か?」「なぜ現代の少女が考えるおまじないにはファンシーグッズやサロンパスが使われるのか?」「少女たちが考えたおまじないは、研究で得られた呪術の論理と合致している」と着地していく。

語り口も巧妙で、思わず引き込まれてしまう。脱線を含めて45分の動画だが、まったく飽きさせない高い技術と豊富な知識。本当に優れた語り手だ。



とまあこんな要領で、2次審査で40人の候補者とラジオを録ったのだが、皆それぞれに知的でユーモラスな、トンマナが合った台本を持ってきてくれた。1人を除いて


その1人とは、この人である。「ゆるインターネット特殊文化学ラジオ」のパキナさん。

この人、1次予選の「一人喋り5分動画」から異彩を放っていた。

「エロイプ(インターネットにおけるエッチな通話の総称)を独自の研究によって9つの類型に分類して考察する」というものである。

最初は「趣旨分かってる?」と思ったのだが、これが面白かった。なぜかクセになる。適切かつ論理的な分類であり、妙に語彙力があって知的で淡々とした語り。


あまりに面白かったので相方の水野も大いに気に入ってしまい、告知動画でも延々パキナさんの話をしてしまった。盛り上がりすぎて「エロイプ兄貴」という我々が裏で呼んでいるあだ名を間違って普通に口走ってしまった。



彼のことは「異質だなぁ。趣旨と違うなぁ」と思いつつ、あまりにも異彩を放っていたのでつい合格にしてしまった。「奇貨居くべし」とはよく言ったものだ。異彩を放つものは手元に置きたくなってしまう。子楚を助けた呂不韋もこんな気持ちだったに違いない。


その結果、2次審査で一緒にラジオ収録をすることになった。

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彼の話は文句なしに面白かったのだが、下ネタがひどすぎてYouTubeに出せないものになった


話題はズバリ「チャットボーイをやっていた頃の体験談」。

前半の内容をザックリ説明するとこんな感じ。

・チャットボーイとは、「チャットレディ」の男性版である。お金を払っている顧客とオンライン通話を繋ぎ、(大抵はやや性的な)やり取りをする仕事。

・大別すると「アダルト」と「非アダルト」があり、非アダルトの方では「チャットボーイに脱ぐことを要求する」などの性的行為は規約違反。

・しかし、実際には規約違反が常態化している。

・チャットボーイの顧客はゲイ(またはバイ)の男性であることがほとんどであり、チャットボーイのアナル処女を奪うことを狙っている

・非アダルトのチャットボーイはほぼ全員ノンケの男性なので、顧客は結構な金額を積む。アナル処女にはかなり高い値札がつくのだ

・したがって、チャットボーイは「あなたにアナル処女を捧げます」という雰囲気を出すことによって最大の利益を得ることができる

・しかし、高単価のチャットボーイにお金を払い続けられる顧客は上流階級であり、人を観察することに長けた海千山千のオッサンたちである。

・このオッサンには嘘が通じない。口だけで「アナル処女を捧げます」と言っていても説得力がなく、すぐに切られてしまう。

・このように、口だけで「アナル処女を捧げます」という雰囲気を出すことを、界隈では「アナルロマンス詐欺(略してアナロマ詐欺)」と呼ばれる。

・パキナさんも何度も「お前はアナロマ詐欺だ」と言われ、切られ続けてしまった。

・オッサンに何度も切られてしまったパキナさんは一計を案じる。「ドライオーガズムを体験すればよい」。

・ドライオーガズムはアナル(前立腺)を刺激することによってオーガズムに達することである。

・「あなたに抱かれることに興味があってドライオーガズムを体験しました」と語ることができれば、オッサンの説得材料として極めて強いものになる

・当時大学1年生だったパキナさんは、「ドライオーガズムに達しよう」と決めて、アナルを開発し始める

・しかし、ドライオーガズムに達するのは簡単ではなく、この先に無限に長い旅が続いていた……。


とまあ、こんなような内容である。

当たり前だが、「アナル」という言葉が400回ぐらい出てくる。「ドライオーガズム」という言葉を当たり前のように「ドライ」と呼んでいる。こんなもんYouTubeに出せるか


ゆる学徒ハウスは知的かつユーモラスな学問コンテンツを上げていくチャンネルであり、YouTubeにもウケが良く、広告費もそれなりの単価を叩き出している。

一方、パキナさんの動画を出すと、この動画に収益がつかないのはもちろん、「下ネタ語りのチャンネルだな」とYouTubeにジャッジされてアルゴリズム的にも冷遇される可能性が高い。今後の広告収入に爆裂なマイナスがかかるだろう。


そういうことで、ゆる学徒ハウスのチャンネルに出すのは断念した。

しかし、世に出さないのはあまりにももったいないので、インターネットのアングラスペースに有料で出すことにしようと思う。つまりこの有料マガジンである。


ということで、本日はパキナさん出演のラジオを公開しようと思う。

彼のドライオーガズムを巡る旅がどこに着地するのか、ぜひ皆さんで見届けてほしい。

動画尺は実に54分である。ロクでもない話だが、盛り上がってはいる。(盛り上がっているから何なのかという話でもある


以下有料になるが、気になる方は課金して読んでほしい。単品購入(300円)もできるが、定期購読(500円/月)がオススメだ。いつ入っても今月書かれた記事は全部読める。9月は4本更新なので、バラバラに買うより2.4倍オトク。


それでは、動画をご覧あれ……。

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