憧れの人に送るキモいDM-失礼であるより、キモい方がいい。情報不足より、情報過多の方がいい。
満足な豚であるより、不満足な人間である方がいい。満足な人間であるより、不満足なソクラテスである方がいい。
的なことを、J・S・ミルは書いたらしい。高校の倫理の教科書に載ってた。
多分、出典は『功利主義』だと思う。
全体的にぼんやりしてるのは、手元にこの本がないからである。できれば正確に引用したかったのだが、Kindle版が出ていなかったので買うのを諦めた。
岩波文庫は、「Kindle化してなくてキレそうになるレーベルランキング」断トツの1位である。岩波文庫の多くは資料的価値がある本で、引用・検索のニーズが非常に高いのでぜひともKindleで欲しいのだが、なぜかKindle化していないことが多い。
百歩譲ってKindle化されてないだけなら「さすが天下の岩波はんは違いますなあ。自分の道を行ってはるわ」と京都弁でやんわり腐すだけなのだけれど、『功利主義』に関してはAudible化していたのでなおのこと腹が立った。
なんでだよ……Audible化するより絶対にKindle化する方が先だろ……。
『功利主義』を耳で聴きたいヤツ、そんなにいるか……?
哲学書はオーディオブックに向いてなくない……???
あまりにも意味不明な判断なので、「岩波はん、頭がおかしくなってはるわ」と、京都弁にする意味がまったくないストレートな悪口が出てきてしまう。
岩波書店の皆さま、ご多忙かと思いますが、どうぞ岩波文庫のKindle化を進めていただけますと幸いです。全部買います。よろしくお願いします。
失礼な人間であるよりは、キモい人間である方がいい
さて、何の話だったかというと、J・S・ミルの書いた一節の話だ。
満足な豚であるより、不満足な人間である方がいい。満足な人間であるより、不満足なソクラテスである方がいい。
内容については高校倫理で習ったレベルの知識しかない(つまり、よく分からない)ので何も論ずることはできないのだが、それで問題ない。今日は、J・S・ミルの主張について何事かを書くのではなく、カッコいいから僕もこのフォーマットの名言を残したいという話を書くのだから。
そういうことで、早速見ていただこう。僕が考えたヤツ。
失礼な人間であるより、キモい人間である方がいい。情報不足のメッセージであるより、情報過多のメッセージである方がいい。
ここ3年くらい僕の行動指針だ。初めて連絡する人にメッセージを送るとき、僕はいつもこれを意識している。
返信する気が失せるゴミオファー
職業柄、意味不明なオファーを山ほど受け取る生活をしている。
「著書を読んであなたに興味を持ちました!会いましょう!」という大学生がよくいる。僕はあなたに興味を持っていない。
「noteマガジンをやめて、弊社でメルマガを始めませんか?手数料はたったの30%です!」と、noteより悪い条件なのに乗り換えを提案してくる会社もある。勝算は何なのだ。
「うちのYouTubeチャンネルに出ませんか?」と、企画もギャラも提示せずに言ってくるチャンネル登録者120人のYouTuberがいる。「ギャラはいくらですか?」と聞くと「ギャラは出ませんが宣伝になります!」と返ってくる。それテレビスタッフとかが言うヤツだろ。自信がすごすぎて逆に感心してしまった。
人間は経験を糧に成長する生き物だ。ゴミオファーを受け取る度に、「僕はこうなりたくない」と強く思い、反面教師にしようと誓うことになる。
その結果、僕はゴミオファーの逆をやろうとしすぎて、キモいメッセージを送っている。ゴミオファーと同じ轍をなんとしても踏まないように頑張ると、人はキモくなるのである。
特に、憧れの人に送るときは更に顕著だ。「絶対に不快にさせたくない」という相手への敬意と、「絶対に嫌われたくない」という利己的な気持ちがミックスされて、推敲に推敲を重ねたキモい文を送ることになる
どういうことか。実例を見てみよう。僕が最近送ったキモいメッセージについて、原文ママで見ながら説明する。
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