DM30は思いの外省エネという結果
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実験結果
購入したポメラDM30を、初期不良チェック確認も踏まえた駆動耐久テスト。深夜0時から20時まで行ってみた。
0時から起動し、朝の8時に確認してみたが、バッテリー残量マークはフル。
出勤時刻になったので、とりあえず電源をOFFにし、
約30分後に事務所で起動すると半分のマークになっていた。
それからは終業の21時迄、1時間ごとに文章入力と、F12で画面をリフレッシュを実施。
しかし20時をすぎても、全くバッテリーが減っている気配がないので、
実験を22時まで延長して自宅に帰ってからもさらに電池交換することなく、22時以降はこの記事を書いて、0時まで入力したりしていた。
さらに、現在6月1日。いまだに電池を入れ替えずに入力ができるので、ブログなどで毎日1時間程度の執筆活動ならば、かなりの日数電池駆動できることになる。
バックグラウンドタスクの多いノートパソコンではこうはいかない。
これだけでもすごいことだ。
じっくり観察してみると、カーソルの点滅は6~7秒未入力の場合は
省エネモードに切り替わり点滅しない。
また、充電マークも3段階のため、再描画はリフレッシュ、または電源ON時に行われるようだ。
一方、電池マーク隣の時計は1分ごとにきちんと再描画されている。
思っていたよりも消費電力を押さえる工夫が随所にみられ、嬉しい誤算だった。
動作チェックも終え、初期不良で心配していた急激なバッテリー消費もなく、KINGJIM様がこだわって開発しただろう部分も感じられたので、このテストをやってよかったと思う。
見えてきた新たな活用方法
20時間以上待機しながら、簡単な文字入力も行えるのであれば、
仕事中、朝から晩まで起動しっぱなしで、思いついたキャッチコピーやアイデアをその場で書きとめる、
なんていう贅沢かつ本来の「デジタルメモ」的な使い方も可能かもしれない。
特に、バッテリー寿命など気にしなくてもよい安価なeneloopで運用できるというのはこの商品の大きなアドバンテージだ。
欲を言えば、電池駆動もできUSBでeneloopへ給電しながらの駆動もできるとありがたかったが、面倒な電池入れ替え作業にも、ノスタルジックな気分を味わえる「おもちゃとしての魅力」と映るから不思議だ。
短命だがパワーがあるDM200か、非力だが長寿のDM30か
リチウムイオン電池でパソコン並のパワーを得て、
文章作成効率を上げ、バッテリー寿命を抱えたDM200か、
従来通り乾電池を継承し、文章変換効率の進化を捨て、
目に優しい長寿なデジタルガジェットとしてのDM30か、
KINGJIM様の社内でも意見が分かれたことだろう。
残念ながら、マイノリティの中の大多数には受け入れられなかったDM30。
既に販売中止(Amazonでは購入可能)のようだが、
ニッチの中のニッチを求めていた私にとっては、アタリ端末で予算がゆるせばもう1台ストックしておきたいところだ。
結果
電池持ちは十分実用的。一日中起動していても問題ない。入力後の描画スピードの遅延(入力はどれだけ早く打っても取りこぼしは無し)と、文節変換のヘタレ具合とうまく付き合い、目に優しい入力デバイスを欲しているのならば、価格が暴落した今、買いの商品と言ってもいいかもしれない。