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ポメラDM30は本当に長時間駆動可能なのか

eneloopはアルカリ電池よりも…

ポメラDM30と併せてeneloopも購入した。
スタンダードタイプのeneloopは1900mAhなので2400mAh相当のアルカリ電池よりも20%ほど容量が少ない。
であれば、ポメラDM30の駆動時間は公称値の20時間よりも短くなるはずだ。単純計算では16時間程度になる。
そう思ったら、どれくらい持つのか試してみたくなった。

5月23日深夜0時から、20時まで起動してどの程度駆動できるかを実測してみる。

通常、ノートパソコンやスマートフォンのバッテリー駆動時間は公称値を下回る。
それは複雑な機械ゆえ、なにもしていないように見えるコンピュータでもバックグラウンドではシステムアップデートの準備やデータベースのインデックス張り替えなど、様々なことが常時行われており電力を消費し続けている。

しかし、ポメラではどうか。
バックグラウンドでシステムアップデートをするわけもなく、複雑な処理はほとんどない。
Wi-Fiもつながっておらず、Bluetoothもない。
ファイル管理やカレンダーにはデータベースすら使用していない。フォルダ階層にあるテキストファイルを列挙しているにすぎず、唯一のデータベースといえば辞書やATOKで使用しているデータくらいなものである。
であれば、公称値を誤差の範囲でカバーしていなければ、信頼度はぐっと下がってしまう。ここは天下のKINGJIM様。大丈夫だとは思うが、どうか「念のために実験」という無礼をお許しいただきたい。

また、この実験は初期動作不良がないかの確認の意味もある。どこかの記事では、たしかバッテリー消費が激しく、交換となったと目にした。
いわば、初期不良チェックをかねた一石数鳥の実験だ。

実験の条件

まずは動作テストにあたって、本体で次の設定を行った。

・電池の設定:eneloop    ※重要
・オートパワーオフ:しない ※重要
・オープンパワーオン:する
・パワーオフ画面:編集画面
・画面背景:白
・文字の大きさ:24ドット
・アウトライン表示:あり
・グリッド:あり
・行番号:あり
・全画面表示:しない

実験環境

・室温 24度前後
・画面には文章を30~50%程度表示
・電池:フル充電した新品のeneloop(スタンダード)
・0時~8時までは表示のみ(電源OFFではない)で、入力はしない
・8時から1時間ごとに、「今日もいい天気ですね」という少量の文章入力を行う
 (ファイルの保存、開く、カレンダー・辞書ツールなどは行わない)
・入力後、F12を押して画面をリフレッシュ(再描画)する

ただし、自宅から事務所へ向かう道中は本体の電源をOFFにして運ぶ。その時間はおおよそ30分といったところだ。

実験予想

深夜0時に起動して、16時前後でバッテリー切れとなれば、おおよそ公称値通りといえる。
ただ、入力作業をほとんど行わないので、楽に越えてもらわねば困る。まさか、0時に起動して朝がくるまえに電池切れになるわけはないと思うが、その場合は残念ながら初期不良ということでサポートセンターへ問い合わせする事案になるだろう。

電池を持ち運ぶケースを作成

余談だが、駆動時間の実験結果如何では、予備の電池を携帯する必要がでてくる。DM30を2日間使用して気がついたが、ポメラの電池残量マークは3種類しかない。
「フル」「半分」「無し」の3つだ。
残量表示が「半分」であっても、限りなくゼロに近い残量であれば、
いざ書こうというときに書けないということになってしまうだろう。

しかし、電池を持ち運ぶ習慣がない私は、電池ケースを持っていない。
ケースを買おうかと思っていたが、せっかく数ヶ月前に入手した3Dプリンターがあるので、造形してみた。

といっても、インターネット上に転がっている設計ファイルを使って造形しただけなので、自慢できるところは一つもない。(便利な時代になった)

できあがった電池ケースがこちら。

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電池を3本入れるスペースがあるが、ポメラ用の予備電池2本と、後一つは少し前に購入した「MaBeee(マビー)」を入れておこうと思う。

「MaBeee」を知らない方に少しだけ説明すると、スマホアプリ側からBluetoothで電力を制御できる電池で、
たとえば電車模型のプラレールやミニ四駆にセットするとスマホで速度を調整したり、LEDライトに使うと光量をリモートで調整できたりする。
接続・コントロール用のSDKも公開されているので、自作のアプリに組み込んで制御も可能というものだ。

これもポメラのようにニッチな商品だ。
所持品を見渡すと、スマートフォンも「BlackBerry KEY2」という物理キーボード搭載のものを好んで使っているし、ポメラもある。アプリやシステム開発に使うパソコンは自作のデスクトップパソコンだし、キーボードはハッカー御用達の「HHKB PRO」。
どうやら私は、「デジタルガジェットにおいては」、ややマイノリティーな嗜好を持っているようだ。

「使えない」というのは既にストレス

自分で駆動時間を確認するといいながら、その間満足にさわれないわけだ。
これは、はっきり言ってストレスだ。
言い換えれば、購入してからたった2日間でそれほど生活になくてはならないデバイスになっているということ。
ポメラ愛用者のことを一部では「ポメラー」や「ポメラニアン」と呼ぶらしいが、気づかないあいだに私もその一人になっていたらしい。

主義思想の乏しい私だが、
アイドルオタクやアップル信者など、何かを一生懸命主張する人たちの気持ちが、いまなら少しわかる気がした。

まとめ

駆動時間のテスト結果は、後日改めてレビューしたい。


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