見出し画像

「伝える、伝わる」政策集  四條畷市 市長選挙候補者 あずま修平氏の政策集に見る、有権者との「新しくて当たり前」な対話の形

2020年12月25日現在、大阪府四條畷市において市長選が行われております(2020年12月27日投開票日)。
その市長選挙候補者であり現市長でもある あずま修平 氏の選挙用写真を株式会社ダイアログ様ご依頼で僕が撮影担当いたしました。
その関係で、先日政策集を頂戴いたしました。
(なお、政策集は ここ からPDFデータをダウンロードできます)

で、頂戴したものを見てびっくりしました&嬉しくなりました。
写真を見ていただければわかるのですが、まずA4横、それもフルカラー。
(比較対象としてのプロッキー)

画像1

画像2

画像3

そして、この厚さ 。表紙から表4までで64Pです。
選挙関連の仕事に関わって20年近くになりますが、このボリュームの政策集・報告集をほとんど見たことがないです。

そして、その内容ですが

画像4

画像5

P3,P4と、どこにどんな内容が書かれているのかの目次があります。
特にP4はポジティブな言葉で、これまでの行政成果がわかりやすく示されています。

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

上の写真は政策集内から各ページ引用・抜粋したものです。
A4横という大きさを利用し、ページごとの情報を絞ることで「何が実施されたのか、どういう成果があったのか」を簡潔に示すことに成功しています。
また、イラストによる理解補助やグラフデータを用いて数字に基づく事実の提示を行なっています。
64Pになる理由がよくわかります。

政策集をご覧になった幾人かの方に、この政策集の感想をお聞きしたのですが「読みやすくてわかりやすい」という感想が圧倒的だったのですが、同時に興味深い感想もお聞きしました。
「捨てにくい」んだそうです。
これまでの政策ビラ(A4やB5の1枚両面や二折程度)ですと、配布されたりポスティングされてもそれほど目を引かず捨てられてしまうことが多いのですが、この政策集を受け取られた方は「なんだか勿体無い」「読まずに捨てるのは忍びない」みたいな気持ちになるそうで、結果捨てずに手元に置くそうです。
また、比較的ご高齢の方々の感想ですが「(コロナで)自宅にいるから、置いてあると読んでしまう」とのこと。
また配布されたボランティアさんは「(物理的に)重かったけど、受け取ってくれる方、読んでくださる方がたくさんいて、運んだ甲斐、配布した甲斐があった。」とおっしゃってました。
こういう活動ではやりがいを実感できることは大事ですが、そうした点でもこの政策集が果たした役割が大きかったようです。
結果、市民の皆さんに、市長としてこれまで取り組んできたことの成果が少しずつ浸透しています。

既述しましたが、これまでの選挙における政策ビラや政策集は、どちらかというと「顔と名前を知ってもらう」以上の効果を期待するようなものでもなく、活動成果について有権者に適切に伝わるような形で作られたものは少なかったように思われます。
テキスト羅列と候補者の写真だけで「有権者に活動やその成果がどうやったら伝わるか」を真剣に考え、デザインに落とし込んだものはほぼなかったように思います。
あずま候補はそういう状況を良しとしなかったのか、一期4年の実績を「四條畷市がこのように変わりました」と伝わるよう、練りに練ったデザインでこうした政策集を作ったのでしょうか。
選挙後に彼がどういう思いでこの政策集を作り上げたのか、お尋ねしてみたいものです。

僕たちの生活では当たり前に検討・実施されるようなデザインが、若い世代の政治家によって少しずつ政治の世界にも取り入れられつつあります。
この政策集のように有権者との対話を念頭にデザインされたものが政治の世界にも現れはじめたこと、そして有権者との関係を真剣に考える候補者が令和の時代に現れつつあることを感じて、嬉しくなる政策集でした。
こういうものが有権者の手元に当たり前のように届く時代になると良いですよね。
真似する首長とか議員候補者とかどんどん出てきてほしい。
そんなことを感じたあずま修平氏の政策集でした。

最後に、ここに掲載されております画像は全て著作権者であるあずま候補、株式会社ダイアログの許諾を得て、一部加工・掲載しております。
無断利用・転載等著作権侵害行為の一切をお断りいたします。
文章は適切な引用であれば、ご自由にどうぞ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?