第0話 肩にゴリラが現れた日(プロローグ)
ナレーション(以後、ナレ):20XX年某日。その日はタケルにとって、いつもと変わらない朝になるはずだった。そう、彼が肩の上に現れるまでは。。
あー、よく寝た。。今日も一日頑張るか。
…あれ、、なんか左肩が重いぞ。。
ウッホ~、ウッホ~、ウッホッホ♪
ん?まだ寝ぼけているのか、、左肩にゴリラが、、、
ウホホホ、ウホホ、ウホッウホッ、ウホホホホッ♪
…夢じゃない!!というか、さっきからうるさいくらい、ウホウホ言っているけど、何か伝えたいのかな?
どうにか、このゴリラが何を言っているか分かれば、、
…ん、、これはなんだ。。
ゴリラ語ホンヤクキ、、、
こんなバナナのキーホルダーが、、?
とりあえず持ってみるか。
うっめぇ、うっめぇ、うっめぇわ♪
バナナの出来が違うので、国産が良し〜♪
(すごい、本当にゴリラの言葉が分かる。そして、さっきのウホウホは、ただの替え歌だったのか。。)
おっ、ようやくお目覚めかい、タケル。
俺の名は、「麗しのホスピタリティ系ゴリラ」
仲間からは、ウホスケと呼ばれている。
今日からよろしくな。
君のことは、初めて食べたバナナの種類から、今まで食べたバナナの本数まで、何でも知ってるぜ。
ウホスケ。。(ビジュアル系バンドみたいだ、、、)
そして、僕のことをなんでも知ってるって、本当かい?それはすごいけど、どうせバナナの種類や本数を言われても、どちらも覚えてないし、適当なこと言われても分からないよ。。
じゃあ、君の初恋の人の名前は、にしか、、、
ごめん、信じる。
分かればいいんだよ。
誰しも、知られたくない過去の一つや二つはあるだろうからね。今のネット社会、一度世の中に出回れば、2度と消すことは出来ないからね。
まあとにかく、俺に選ばれた君には、
今日から「幸福の黄色いバナナ」探しを手伝ってもらう。
(過去をばらされるより、このnote自体が消えない傷になりそうな気も、、)
「幸福の黄色いバナナ」…?バナナって、どれも黄色いのでは、、
そもそも、それを見つけて何をしたいの?
「幸福の黄色いバナナ」は、ゴリラ界に伝わる、食べるだけで何でも願いが叶うという、伝説のバナナなんだ。
もちろん、協力してくれるなら、見つけた時には、君にも食べさせてあげよう。
バナナを食べただけで、願いが叶う。。
俄かには信じられないけど、断るって言ったら、どうなるの?
これは、豆知識なんだけど、ゴリラの握力は人間の10倍である、400~500kgwなんだよね。
断るというなら、最後に握手でもしようか。
…分かったよ。
まあ、探すのも面白そうだし、それが本当なら、叶えてみたい願いもあるし、付き合ってあげるよ。ちなみに、そのバナナがどこにあるのか、目星はついてるの?
それが、俺のじいちゃんが言うには、日本全国のどこかのホテルに隠されているらしいんだ。それで、ホテル関係の仕事をしていて、一番ゴリラの気持ちを分かってくれそうな、君の所にやってきたってわけさ。
…なんかいろいろと都合が良すぎる気がするけど、、
そしたら、全国のホテルを一緒に巡ってみればいいんだね。
その通り!巡るペースは、君のペースでいいけど、君がnoteをウホホホウホホ、ウホホホウホホ、ウホッホッウホホホ。ウホホホイ。
(なるほど、バナナから手を離せば、ゴリラ語に戻るのか。ウホスケが変なことを言いそうな時はこうしよう。というか、今更だけどゴリラ語ってなんだ、、)
ナレ:第0話、読了ありがとうございます。
2人の会話の通り、この物語は、タケルとウホスケが全国を旅しながら、「幸福の黄色いバナナ」を見つけるまでの旅行体験記です。
もちろん、旅行のことだけでなく、ゴリラの豆知識含め、様々なことを発信していければと思っています。
この物語の行き着く先を、是非とも一緒に見守って下さい。
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