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お局のプロフィール【6】

お局のプロフィールについて記す事を忘れていた。年齢は40歳代。女性。既婚者で子供もいる。性格は真面目。普段は比較的陽気な人。仕事に関してはストイックが過ぎる。もはや異常。表情はずっと憤怒。物事を自分の物差しでしか測る事が出来ない。自分の仕事レベルを他人にも押し付ける...etc

例えば、何床もリネン交換を実施した後に、シーツにシワがあると言う理由で全て剥がされる。百歩譲って、利用者に指摘される様な事があれば、謝罪して張り直すが、あなたに言われてやり直す理由がわからない。時間のロスとしか言えない愚行だ。

勤務の動きに対して点数を付けられる。いつも100点満点で採点される。今日の動きは10点。3点等。基本的に勤務が終わってからダメ出しがある。勤務中に罵倒されつつ、仕事が終わってからもダメ出しされて、さらに低評価の点数が付けられるってどうなっているのか。

いわゆる典型的なパワハラ気質な人間。この人に小さな事から大きな事まで罵倒され続けると、シンプルに病みます。しかし、意外な事に私は病まなかった。嫌だ嫌だとは思っていたが、病む事は無かった。

その理由は何より若さと言う武器を備えていた事。無限の体力と、無限の好奇心で何に対しても立ち向かう事が出来たのは大きい。未経験+若さは働く上で最強のカードだ。これを使わない手はない。

未経験だから出来なくて当たり前。若いのだから知らなくて当たり前。私はそう割り切っていた。どれだけ言われようと、そう思っている人間は強い。その変わり、成長もしないが...つまり辞めない事だけに特化した働き方だった。

もう一つは、同僚に恵まれた事。ほとんどの職員は私の敵では無かった。これは大きかった。特に、私とほぼ同期の職員に関しては、私と同じ様な仕打ちを受けていた為、愚痴を言い合える中であった事は非常にありがたかった。

とにかく3年と考えていた。当時は3年実務経験を積めば、国家資格である介護福祉士試験の受験資格を受けられた。これを目標に据えていた。それまではくたばるわけにはいかなかった。

が、余りにもやる事なす事を否定され続けると、良い気持ちはしない。拒否反応も出てくる。未だにこの人の話をここで書いている位だ。先程の発言は撤回しないといけない。病んでいない訳では無かった。たまたま表面化しなかっただけだ。トラウマにはなっている事で間違いない。忘れる事は出来ない。もちろん悪い意味で。

つづく

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