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レビュー「わたしの好きなアルバム10作品」 第十回 ギヤ・ブルーズ

「ギヤ・ブルーズ」

ブランキー・ジェット・シティと同様にミッシェル・ガン・エレファントもダイレクトにロックンロールを感じさせるバンドです。四人組のバンドで民主的なバランスはレッド・ツェッペリンみたいで整然としています。音の感触は違いますが、アルバムは初めから終わりまでエレキギターでジミ・ヘンドリックスみたいです。いくつかのバンド等を例えてミッシェル・ガン・エレファントの魅力を挙げてみました。でも、何でミッシェル・ガン・エレファントなのかというと好きな食べ物、いつも吸っているタバコ、機能的で過ごし易い普段着等、それらには特に理由がないように味覚や嗅覚で味わうような理由で音を聴いているからなのかもしれません。「ギヤ・ブルーズ」はフル・アルバムとしては四枚目、それまでのアルバムよりもハードでヘビーになりました。アルバムの一曲目の「ウエスト・キャバレー・ドライブ」はシリアスなムード、それは微かな緊張感を漂わせていますが、それ以降の次曲の「スモーキン・ビリー」からは興奮の連続です。タイトのドラムもリフみたいな歌詞も本来の役割や基本を追求したようなベースも好きですが、機関銃を乱射しているようなギターは快感です。生理的な欲求、それを満たしてくれるのがミッシェル・ガン・エレファントであり、「ギヤ・ブルーズ」です。

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