見出し画像

水分はファンコミイベントの鑑だと思った話

心地よい空間

スターウォーズを心から愛する人達が集まるイベントに参加してきました。
4年ぶりの開催となった
『水分農場組合総会』
です。
我が501st(ファイブオーファースト)、第501軍団日本部隊もブースを出店し、入隊者募集パンフの配布などをしました。
このnoteは出店報告ではなくて、とにかくこの「水分」が居心地のいいイベントなんだわ!ということと、それはなぜだろか?を書きたいのです。

何かやるわけでもないのに

都内で開催された水分は、関東圏だけでなく関西からも遠くのSWファンが集まります。
日頃、趣味として製作してきた作品の展示や、ファン団体の活動を広めようと、大きな荷物をかかえて朝から来場し、思い思いの「スターウォーズ愛を表すブース」を作り、立ち寄る人との交流を深めています。
すごくみんないい雰囲気。
ちょっと面白い人もいるけど、中には「実はこんな人も‼️」なんて人も来場する。
みんな好きなスターウォーズの話をしたり、コスチュームを披露したりするのだけど、とにかく雰囲気がいい。にこやかにスターウォーズ自慢をめちゃめちゃ肯定して、何より褒められまくる。
こんなイベント作りたい。
強く思いました。
この雰囲気はどのように醸成されたものなのでしょう。

ルールがしっかりしてる

ディズニーやルーカスフィルムなどのスポンサーがからむイベントではなく、法人もからんでない。ファンの自主イベントですが、ルールはしっかりしています。
行政施設のホールを借り、そこへの入場は無料ながら、オンライン予約サイトを使って個人登録を促す入場方法をとっています。
男女別の着替え部屋に荷物を置かないルールや、クローク部屋が設置されていることも、盗難被害など不測の事態への対処として有効だと思います。
人は本来、手間がかかることを嫌うもの。
でも、みんなルールを守って笑顔で交流を楽しんでました。

「褒める」というスキル

会場では「素晴らしい」「カッコいい」などの
褒め言葉
があちこちから聞こえてきます。
お互いが相手のファンのようだったり、好きなアーティストのようだったり。
展示作品やコスチューム製作のコツや熱意の話を通じて、交流が深まります。

各々の「好き」と「自慢」を肯定する場

イベントは運営側が何かを提供することで価値を伝えて、参加者は受け手になりがちです。
でも水分は目的を「交流」に限定し、ひたすら裏方に徹してる。普通のファンよりスターウォーズが好きな人達で構成されているはずなのに、持ちまわりでクローク部屋にいたりスライドショーを動かしたりする裏方に徹してました。そんな
献身的な人の存在
も大事な要素なのだと感じます。
そして何より「好き」や「自慢」の表現を邪魔しない環境づくりが大切なのだと気付かされました。
会場のルールは交流の場の存続を目的に、トラブル防止に限定していて、良いバランスだと感じます。

私は「けん玉」「輪ゴム銃」「NFT」「過疎地の町おこし」などのコミュニティに参加することも多いのですが、イベントによっては運営まかせ過ぎたり、逆に自由すぎて危なっかしいこともあります。
今回の水分に参加したことで、何か買わなきゃ、何かしなきゃ等の、なんとなく強制させられるような雰囲気が生まれない
「好きを共有し、自慢を肯定する環境づくり」
ができてる会場はこうなる。ということ。
そしてコミュニティイベントやファンイベントはこうなればうまくいく。ということを実感させてもらいました。
最後の会場の現状戻しも、出店者みんなが協力しておこない、すごくスムーズでした。

けん玉なら?

例えばけん玉なら、競うわけでもなく、率先してワザを教えたり教えられたりすることもないけん玉チームの紹介ブースが立ち並び、たまに映像や音楽が流れ、自然発生的にKENゲーム等が始まる会場。
そして何より、スキルが低くても気軽にけん玉をしていい空気感と、それを褒めるマインドを醸成する仕組みがあれば、イベントは成り立つのでは?と思ったのです。そこが難しいのだけど(汗

撮ってもらいました笑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?