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横浜に三ツ沢あり 2023J1㉔横浜FCvsセレッソ大阪

先日のアウェイは久しぶりの遠方アウェイ遠征だったので記しておく。


Jリーグ創生期から存在し歴史のあるニッパツ三ツ沢球技場。またひとつ行ったことがあるスタジアムが増えた。


ほとんど横浜FCが使うことが多いが、元々はマリノスも本拠地だしYSCCもあるしで、ここまでいくつものプロサッカークラブが併用しているスタジアムはなかなかない。

球技場ということでピッチとの距離も近く、傾斜もそこそこ良く、コンパクトに収まっているスタジアム。


個人的にこのニッパツ開催の試合で一番印象的なのは2018年J1参入プレーオフ2回戦、横浜FCvs東京ヴェルディ。

当時のヴェルディの監督は翌年からセレッソファミリーの一員になることが水面下では決定していたミゲル.アンヘル.ロティーナ。
ロティーナらしく手堅いサッカーでJ2の6位に食い込んだヴェルディが90+5分に得たCKを攻撃参加していたGK上福元直人がヘディングシュート、こぼれ球をドウグラス.ヴィエイラが押し込んで1-0で勝利する劇的な試合。
ドウグラス.ヴィエイラがゴールを決めて真っ先にヴェルディゴール裏に豪快に飛び込んでいくシーンは第三者から見ても鮮烈すぎるインパクトがあり、これぞサッカーの醍醐味という雰囲気があった。


選手が観客席に飛び込むのはアウトとはいえ、ゴールが決まったらこのぐらい選手もサポーターも盛り上がるほうがいい。どんな応援よりも声援よりも、得点が決まったときが一番盛り上がるし、相手の精神的ダメージも大きくなる(だから旗などで視界が遮られてゴールシーンで全員が一斉に湧くことができないのは正直あんまり良くないと思ってる派)。


三ツ沢は選手との距離をかなり感じることができる点ではヨドコウ桜スタジアムと同様に日本トップレベルではなかろうか。


あと三ツ沢はスタジアムまでの案内が良かった。行きは横浜駅からバスで向かうことにしたが、地下からバス停に通じる階段の近くに行くとフリエのゼッケンを着た案内スタッフがバスの列整理をしていて、これに乗れば直行便で三ツ沢まで行けますよと案内された。これ結構大事。駅近ではないしかも公園のなか住宅街のなかの、初見で行くにはちょっと準備がいるスタジアムまで行くには分かりやすい案内があるととても助かる。


三ツ沢に着くと山根永遠がお出迎え。


ホームサポーターが入場する前のイベントブースや屋台が並んでるスペースは、例えるならそこらへんのマンションの真下の小さな公園レベルの広さで(disってはない)こんなこじんまりとした雰囲気なのかと正直ちょっと拍子抜け。着いたときは横浜FCのOBカルフィン.ヨン.ア.ピンが小さなステージに上がっていてサポーターと盛り上がっていた。


マリノス以外にも横浜DeNAベイスターズという存在があってこの二大巨頭と比べると数は少ないけど、それでも愛するクラブを堂々と応援するサポーターがたくさんいた。試合を見るには十分なサイズのスタジアムもある。

だからあとはチームがJ1定着できるかどうかという段階なんだろうなと。
2020年の降格なしのレギュレーション下では松尾佑介や瀬古樹らがのびのびとプレーしてて健闘してたけど、その年以外だと中々勝ちきれず残留争いに巻き込まれている印象。2021年の末期レヴィーセレッソにも力負けしていたし。

今季は降格枠が少ない中、果たして残留できるかどうか。

ただセレッソとしても真剣勝負は譲れないし、フリエには翌週の横浜ダービーで頑張ってもらうとしよう。



試合のほうは、セレッソはいつも通り。久々に勝利したけど戦い方の根本は変わらない。自陣に引いてくる相手に対して無理にオープンな展開に持ち込ませない。ただボールを各駅停車のごとく繋ぐだけではダメで、そこでこの日は有効だったのが真司の展開力。サイドチェンジは確実に味方に届く気の利いたボール。明確な数字ではないが何気ないプレーの連続にいつも通り魅了される。虎の子1点も、真司からカピシャーバへの展開が起点になった。

マイクもここ最近はワンランク上のレベルに達している。陸が抜けて責任感もより増した様子。インナーラップからの攻撃参加は迫力があるが柏戦でも決定機を外すことがあったようにあとは数字を残せるかどうか。
カピもこの試合は中央突破からチャンスを作るなど、春先は最終兵器だったところから化けの皮が剝がれもはやスタメンとして欠かせない選手に。後半に1対2を豪快に振り切るロングドリブル突破からのシュートさえ決まっていればもっと市場価値が上がったかもしれない。来季も残るなら契約延長+背番号10ぐらい用意しよう。あるいは中東クラブに100億ぐらいで売られてくれ。

1対2を振り切った後、もう役目を果たして出し切った様子のCAPIXABA


山根永遠もだいぶカピシャーバとやりあってたけどさすがにスピードが違う。ただ最近は永遠もスタメンが続いているようでなにより。セレッソの強力助っ人陣を後ろから支えているのは左SBが翔、中盤が陽。U23サポーターからすれば相当感慨深い。


レオセアラは2桁得点。三ツ沢は彼も慣れ親しんだ場所。結局決定力はカネで買うしかないのか。ただここまでPK以外はすべてワンタッチシュートで決めているところを見ると、セレッソがレオに得点を取らせる仕組みをずっと築いてきた証とも言える。あとはレオが得点王争いできるぐらいになるのと、レオに続くスコアラーが出てきてもらわないと困る。

レオに続くのが未だに広島のあの方のままでは呆れる


試合後は公園から坂を下って三ツ沢上町駅へ。三ツ沢公園は結構丘の上で、民家の中を下っていく感じ。




まあ暑かったけど、久々に遠征を楽しめた。
試合前はみなとみらいに行ってまわれるところはある程度まわったけど、ナイター前の時間をつぶすには充分すぎるぐらい満喫できる。こういう街こそが青にふさわしい街。お洒落な海の雰囲気を感じるには良い街。次はもう少し涼しい時期に行ってみたい。

前日は野球遠征
アレしてくれ




新横浜周辺はそこまで観光できるところはなくラーメンを食べに行くしかなかったけど。
でも今季あと1回横浜で試合があるので、セレッソがいい位置に食い込んだならもう1度横浜に乗り込むのもアリな気がしてきた。第32節か......今よりもさらに上に行っていたらとても嬉しい。




P.S. 横浜FC、横浜ダービー勝利おめでとうございます。またラーメン食べに勝利を掴みに行くぞ横浜!!

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