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KEMA2022 (K-POP年間ベスト)

2021年に初めて開催し、今年2回目となる何の権威もないごく私的なアワード「Kenchanhayo Music Awards」。今年好きだったK-POPをアワード形式でまとめています。2022年1月1日〜12月28日の間に発表された曲を対象としています。

コンセプトは、部門を性別で分けないことと、主要アワードでは焦点が当たりにくい所を積極的に表彰することです。早速今年の部門はこちら。

まずはBest Albumから順にノミネート作品を発表していきます。"Best 300 Songs"は最後に。

ノミネート

Best Album

4曲以上のオリジナル曲収録の作品を対象
(他言語Ver.やインスト、Remixなどを除く)

Best Killing Part

サビ以外で最も印象に残ったヴォーカルパート

Best Rap Verse

最も印象に残ったラップ

Best Dance Choreography

最も印象に残ったダンスの振付

Best New Artist

今年デビューした最も光ったアーティスト
(2022年に初めて曲をリリースしたアーティストとその曲を対象)

今年デビューしたアーティストで好きな曲があったアーティストは全てノミネートしています。そのアーティストと1番好きな曲を選んでいます。プレイリストはこちら♫


Best Japanese Song

最も好きな日本語曲
(オリジナルが日本語の曲を対象。Japanes Ver.は対象外)

Best English Song

最も好きな英語曲
(歌詞が全英詞の曲を対象)

Best Composer

最も活躍したコンポーザー(作曲者)


Best Music Video

最も印象に残ったミュージックビデオ












Best Performance

最も印象に残ったパフォーマンス
(MV以外の映像コンテンツを対象)










Best Cover Art

最も印象に残ったカバーデザイン

Best Art Direction

最も印象に残ったビジュアルワーク



大賞

今年もたくさんいいアルバムがあり迷いましたが、ベストアルバム大賞はこちら『ONEW - DICE』に!2022年4月にカムバックした〈SHINee〉ONEWのソロアルバムです。ONEWの声の大ファン(K-POPイチいい声と思ってる)なので期待が超高まると同時に、自分の中のハードルを高めすぎて好きな感じゃなかったらどうしよう、、という気持ちが混在していたところ、ティーザーの音が「いい!」これは期待が膨らむ。カムバック、いざ拝聴。これは、、ONEWの声と曲の想像し得る最高の組み合わせだ!となる。それがまた6曲中6曲とも!本人のセルフプロデュースの観点で、自分の声はこの曲調が活きると思ったこと、それが自分の好みとドンピシャだったことが何より嬉しい。この幸せな体験とアルバム全体の完成度、最高です。本当にありがとうございます。

この賞も迷いましたが、TWICE日本語曲の"Just be yourself"のジヒョパートに決定!この曲はTWICEの日本語アルバム"Celebrate"カムバックに先駆けてCMのタイアップ曲として先行リリースされた曲で、その時は普通にいい曲だな〜と思って聴いてたんですが、「TWICE 4TH WORLD TOUR 'III' IN JAPAN」を観て、ここのジヒョの爆発力に完全にやられてしまい、聴く度に涙腺を揺さぶられていました。また歌詞がいいし、これをジヒョが歌うのがまた、、。日本音楽史上最高の「その手を離さないから」に違いないでしょう。下に貼ってるツイートの映像ぜひ観ていただきたいんですが、こんなに声張った後、サラッと涼しい笑顔で手を振ってるんですよ。これがジヒョがジヒョたる所以な気がします。これぞ真骨頂というようなパワフルで伸びやかなジヒョのパートは今年の宝物です。

BLACKPINK待望のカムバック"Shut Down"のジェニ。特筆したいのは2バース目。シャッター音の後間髪入れずに入る"Nah"から一拍空白を作り、ビートといっしょにバチバチに捲し立てるラップがめちゃくちゃかっこいい。しかも2バース目は全英詞で、このカムバックまでの期間BLACKPINKが世界的な人気を得て、アメリカを経由して帰ってきてパワーアップしたジェニがネイティブ並に流暢で気合いの入ったラップをかます姿はまさに「世界のBLACKPINK」という貫禄があり、USラッパー然としていて唸った。もちろん英語のラップだからかっこいい訳ではなく、タイミングやMVの立ち居振る舞い、気迫のこもったフロー、ラッパーとしてのオーラなどトータルで今年最も印象的なラップでした。

おそらく今年1番カバーされたダンスではないでしょうか。最高のメロディとビートの上で5人が目を見合わせながら楽しそうに踊る姿は、本来のダンスの"楽しさ"をダンスをやったことのない私にも教えてくれました。K-POPのアワードの主要イベントにもなるほどK-POPにおいてダンスは超重要な要素です。息の揃った激しく難易度の高いダンスで、そこにいかに個性を表現するかを競い合い高め合うことで到達した世界でも稀に見るハイレベルなダンスパフォーマンスがK-POPの大きな魅力のひとつになっています。そんな中で"楽しさ"を重視したあのダンスは曲の良さも相まって、ダンスをする誰もが経験したであろう"ダンスって楽しい"という気持ちを思い出させたのではないかと思いました。カバーしてるみんながとにかく楽しそうなんですよね。それを観ているこちらも幸せな気持ちになる。踊れないけど踊りたくなる。そんな素晴らしいダンスです!

ということで2部門連続の"NewJeans - Hype Boy"が大賞となりました。今年のデビュー組はクオリティと話題性のすごいグループがたくさんいました。正直kep1erもYENAもTEMPESTもNMIXXもLE SSERAFIMもtripleSも年が年なら全然大賞取ってたと思います。ただ今年は相手が悪かったとしか言いようがないです。(ちなみに韓国の主要アワードでは今年はIVEが取ってたと思いますが、このKEMAでは今年デビューが対象なのでIVEは入っていません)あの鮮烈なデビューの一連の流れは本当にワクワクしました。その流れも含めた全ての演出も曲もダンスも今のK-POPに見事にカウンターが決まっていて、それでいて愛される愛嬌と新鮮さが完璧に時代にハマったと思います。極めつけは年末にカムバックした"Ditto"がまた最高でした。ミンヒジンPとコンポーザーの250氏の功績がとても大きいと思いますし、何よりメンバーの努力とこれらを表現する力がすごいと思います。来年も楽しみ!

今年はこの曲につきます。全員が再契約という最高のニュースとともに送られたこの曲は、メンバー全員が作詞に携わった最高の歌詞と最高の曲が組み合わさった超名曲。今年の日本語曲は名曲揃いで、Red VelvetもONEWも超いいアルバムでしたし、kep1er、STAYCのイルデもしっかりらしさを出したいい曲でした。&AUDITION関連もヒット率が高かったです。この日本でのK-POP熱を見ると来年はよりいろんなグループの日本活動が活発になりそうです。ともかく今年はこの"Celebrate"という最高の曲に出会えて幸せでした。ありがとうTWICE!紅白も楽しみですね。

今年のハイライトのひとつはXGのデビューでしょう。正直この部門はXGのために作ったと言ってもいいです。XGのクオリティや勝負してる舞台がK-POPだということはわかってはいるんですが、韓国語の曲ではないこともあり、自分の中でXGをK-POPの中で同列に扱うのがまだ違和感があって正直迷っていました。でも最高の曲とパフォーマンスをしている彼女たちをどうにかK-POPの舞台の中でスポットを当てたいと思い、このベスト英語曲部門が生まれました。そういう括り方をしてみると英語曲もいい曲が多く結果的に激戦になりましたが、"MASCARA"が今年最も印象的でした。本当に今後のXGの活躍が楽しみです!


この部門もかなり迷いましたが、大賞はこの方スウェーデン出身のMoa "Cazzi Opeia" Carlebeckerさんに決定!好きな曲があったらその曲のコンポーザーを調べてしまう癖があるんですが、この方の名前は1年を通して本当によく目にしました。またこの人、またこの人!と何度も何度も私のツボを突いてきました。Ryan Jhunさん(昨年の大賞受賞)も今年も好きな曲ばかりでしたし、Kyler Nikoさんもよく名前を見ました。Collapsedoneさんもアーティストは固まってますが名曲揃いで超迷いましたが、僅差の打率でCazziさんに!過去作から最新作までのプロデュースワークをまとめたプレイリストです♫

オーディションを観ていたのがでかいですが、初めてこの曲を聴いた時から超好きで、またMVがエモエモのエモでそれをやりきってて最高なんですよね。選ばれなかったメンバーもいてそれがまたエモさを増幅させます。本当に今しかない美しい瞬間を真空パックしたような超名作、今年1番観たMVだと思います。他にも名作揃いでした。PSYとSUGAの"That That"、"Hype Boy"、"Yet To Come"、"Generation"あたりもたくさん観ました。曲だけで聴くのとMVで聴くのは全然聴こえ方が違うんですよね。曲がよりよく聴こえるのがいいMVな気がします。

このベストパフォーマンス部門は選んでてかなりおもしろかったです。K-POPのアーティストは本当にたくさんのコンテンツを日々届けてくれます。そういったMV以外のコンテンツを表彰する場を作りたいという思いでした。そして大賞も超迷いましたが、NCT 127のKilling Voiceに決定!これは何度も観ました。珠玉の22分間です。とにかく彼らの歌唱、表現力、チームワーク、楽しそうに歌う姿が本当に素晴らしいです。これを企画した方に感謝申し上げます。NCT 127のバランスの良さとすごさがこの動画に凝縮されています。必見です。

最後の最後に来ました。このグラフィックセンス大好きです。カバーアートは人物が出るか出ないかで大きく分かれますがK-POPは半々ぐらいの印象です。この作品はSMのコンピですが、全体のコンテンツのディレクションが秀逸で、この建物のグラフィックも出てくるんですが色がついてるのはおそらくこのカバーアートだけなんですよね。その嬉しい発見をさせるポイント作りもうまいですし、この色合いがまた素敵なのと周りのモノクロとの対比、フォントのチョイス、簡素に見える絶妙な文字の配置。SMのデザイン力が光りまくってます。

この部門も選んでて楽しかったですね。本当にK-POPのアートディレクションはレベルが高いです。ほんとにどれも受賞に値するぐらい素晴らしい仕事ですが、中でもこのIVEのコンセプトフォトは初めて見た時面食らいました。この美女たちの写真とアニメイラスト的なものを組み合わせようと思ったアートディレクター優勝です。IVEに超ハマってるし、そのイラストのクオリティが抜群なのと組み合わせ方がまた絶妙。さらにカバーアートにも共通するトラックリストのグラフィックもまた秀逸。スターシップのデザインに対する理解度に拍手を送りたいです。


Best 300 Songs

やっぱり1位はこの曲でした。2022年を象徴する曲だと思います。本当にいい曲が多すぎて正直300でも収まらなかったです。トップ30なんかは大好きな曲しかないです。ベスト300のプレイリストはこちら♫

最後に

最後までご覧いただきありがとうございます。今年はよりどっぷりK-POPにハマった年でした。超個人的なアワードですが楽しんでいただけたら幸いです。たくさんのコンテンツを届けてくれたアーティストと事務所に感謝します。体と心の健康を一番に活動してくれることを願っています。来年もマイペースにK-POPライフを楽しんでいこうと思います。熱が持続すれば来年もこのアワードを開催しようと思います。普段はこちらでK-POPのことを中心につぶやいています。これにてKEMA2022閉幕。ありがとうございました。アンニョン!

https://twitter.com/kenchanhayo


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