コロナウイルスが日本経済に与えた影響①

最近では、ニュースをつけるたびにこのニュースしか流れていませんから、とてもうんざりしてしまいますね笑 今回は、このウイルスがもたらした日本経済への影響を少し取り上げたいと思います。今回は、 「株価の暴落と円高」についてです。

よくニュースの最後の方にちらっと流れているあの情報たちです。大きな変動があるといきなりトップニュースに上がってきます。そもそも、株価とは何でしょう?これは「日経 平均株価」と呼ばれるもので、日本の代表的な(上場)企業の株の平均みたいなものです。 ざっくりいえば、 「日本経済の行く末」を考察するための大切な指標の一つです。 (実際には単に平均値をとる訳ではなく、いくつかの計算的処理が施されているそうです。)

 この株価は、現在日本だけでなく世界でも大きな変動が続いています。普段口にするもの の実態がよくつかめない「グローバル化」の影響が、目に見えてわかる瞬間です。改めて考 えてみると、ある一国の出来事が世界中に伝播して同じ影響を受けるのって、すごいことじ ゃないですか?それだけ、世界各国の経済の結びつきが強まっているということなのかも しれません。ウイルスも株価も似たもの同士ですね。

 注意すべきことは、この株価の乱高下に一喜一憂してはいけないということです。先ほど も書いたとおり、この指標は日本経済の未来を予測しうるものです。ですから、今回の件だ けではなくより多くの情報、つまり長期的に見た株価の変動によって予測が行われるべき です。(実際、投資家の人たちはこういうときはじっと待って取引を控えるといった傾向に あるそうです。)ググれば、株価のチャート(折れ線グラフ)も見られるので、その変化を 目で追ってみるのも面白いかもしれません。

では次に、円高について考えます。円高とは円の価値が上がること、すなわち、 「日本の 通貨の信用度が上がる」ということです。日本国内では、額面通りの価値しか持たない貨幣 ですが、外国では急に諭吉にモテ期が到来しています。 

おかしくないですか?日本の経済は、株価から見てわかる通り、あまり良い状況とは言え ないのに、円の価値は上がっているのです。今回のウイルスの件だけではなく、他の有事の 際にも同じような現象が見られたりします。俗に言う「有事の円買い」ってやつです。 これには、様々な影響があると言われていますが、一つには円が超低金利であることがあげ られます。「色をつけて返す」とよく言いますが、金利とはお金を貸してくれた「ありがと う料」みたいなものです。これが低いということは、円は借りやすい通貨というわけです。 

借り手は誰でしょう?大きな視点で考えれば、投資家や国家がそれに当たります。それが 一因で、 「日本の借金は 1000 兆円を超えた!!」とか言われるのです。でも、返しやすい通 貨だから、日本政府にも返済能力があるとされ信用が保たれています。投資家もそれを見越して、有事の際には円を買い戻す行動に出るのです。

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