超初心者向けの経済学

今回は、最近の社会の話題を取り上げるのではなく、そもそも経済学とはどのような学問で何が得られるのか、どう役に立つのかを説明していきたいと思います。いわば、経済学の「入門の入門」です。

経済学は、「希少性」という地球上の大切な性質から生まれた学問です。希少性とは、「限りがある」ということです。私たち人間が生活していく上で、当然様々な物、あるいはサービスを受ける必要があります。しかし、これらは無限ではありません。よって「何を、誰に、どのくらい」分配するかを考えることが、社会の発展に欠かせないのです。

さらに言うと、人間は何でも理由を求める傾向にあります。よって、分配方法にもある程度合理性がないといけません。そのため、数字やグラフなどを使っていく経済学という学問が生まれ今日も発展し続けています。

皆さんは、「分配される物、サービス」をいくつ位思い浮かべられるでしょうか?おそらく、身近な物でもたくさん考えられるでしょう。服、文房具、スマホ、パソコン、交通機関、教育機関。これらは全て限りがあり、お金を払って得られるものばかりです。つまり、日常生活のほとんどが経済学として扱うことができるのです。自分の興味を持つ分野と経済学の結びつきについて調べてみるのも面白いかもしれません。きっと、その分野についてより深い知識が得られるはずです。このように、経済学は「社会全体を見る学問」としての立場があるのです。

では、経済学の研究結果などからは、何が得られるのでしょう?それは、「人間の『に』の字」です。経済学は、数式やグラフを用いて研究を進めますが、元のデータはどこから取ってきたものでしょう?当然、人間の「行動・心理」からです。つまり、不確実な人間の存在を「一部」、論理的に解明していこうという試みが経済学でなされています。

よって、この学問を勉強することで、普段の私たちの行動(特に商品売買といったお金が関わる行動)における一定の法則を理解したり、社会の動きに対する洞察力を養ったりすることができます。1番の例は、新聞やニュースの理解度が上がることでしょう。専門用語がわかることはもちろん、新たな政策や制度の仕組みについて自分なりの考えを持つことができます。

注意してほしいのは、経済学は普遍的な学問ですが、「完全性」はないということです。その裏付けとして、経済政策の議論が今なお、世界中で続いていることが挙げられます。経済学は数字を扱うのに、数学のように正解がある訳ではないのです。それは、どれだけデータを得られたとしても、対象は「人間」だからです。皆さんも経済学を学び、データを鵜呑みにせず社会を俯瞰する視座をゲットしてみてはいかがでしょうか?

私のコラムには、こうした視座を得るためのきっかけ作りとして「最近の話題+経済学の専門的な知識」を載せています。ぜひご覧ください!スキやフォローもお待ちしています!!

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