イギリスケンブリッジ4日目「うまくいかんことばかり」

渡英4日目で体調を崩す。
単なる風邪か胃腸炎か?に、抗生剤を使っていては薬剤耐性ができるだけ。免疫としてはここは自力で耐えて、抵抗力をつけないと一瞬思ったけど、
「自分を捨てて、汚れを受け入れて進もう」と昨日までの教訓を活かす。
とりあえず抗生剤をいれるも一つの治療方針というこれまでの経験から、体をうごくようにしようと日本から持参した薬を飲む。

しかし、すぐには体調は戻らず動けない。
貴重な晴れなのに、家の中にずっといて申し訳ない。子供らはストレスが溜まっていってる。うるさい。
スペアの靴をスーツケースから探す気力もなく、「昨日公園で遊んで、靴が濡れたから」と外に出られないことをなだめる。イギリスで子供らが遊ぶには長靴が必須と思った。

体調わるくても、生活を整えるためやらなきゃいけないことがあって、休めない。何より、体調くずしてる場合でないのが自分でもわかっている。
「イギリス生活、こんなはずではなかった」
あまりにうまくいかんくて涙がでる、と思いながら各種申請を進める。

余裕がないのを見てとったのか、生活のセットアップを手伝って頂いている方から、「1つ1つ」「こういう時間も楽しんで」と声をかけてもらう。
外にも出られない中、画面ごしでも話す相手がいることが支えになっていた。

色々と手続きするうち中、Revolutの設定がうまくいかない。
何一つ、うまくいかんと思ってしまった。

乾いたパンをかじり続ける生活に、泣きたくなってきた。
涙が出そうになった時、下の子がブカブカの私のブーツを履いて部屋に入ってきた。
その不格好さと無邪気さに、私は笑ってしまった。
子供らを怒る資格なんてないなと思った。

渡英二日目に、せめて人に感謝されるようになんて思ったけど、
とてもとても。
子供の笑顔がなければ潰れていたわ。
まだまだいろんな人に「ありがとう」を言う立場なんだと思った。

一日の終わりに少しだけ外に出た。
聞きなれない鳴き声がするなあと思ったら、「見て、あんなとこに巣があるよ」と上の子が枯れ木の上を指さした。
ふと、別に設定できてんでもいいかあと思った。

イギリスケンブリッジ4日目 晴れ


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