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腎炎ループスⅡ・Ⅴ型で入院することに SLE(全身性エリテマトーデス)


SLE(全身性エリテマトーデス)で入院するって・・・

 2021年6月11日の前回の記事で腎生検の検査結果により、6月25日に病院へ検査結果を聞きにいきました。

 SLE(全身性エリテマトーデス)のループス腎炎なのですが、ループス腎炎には5つほど種類があり、私の場合は『Ⅱ型』と『Ⅴ型』の2つの型でした。

 主治医の先生からステロイドの量は、最大量を投入することになり、入院期間も2ヶ月超となりました。ステロイドの最大量は、患者の体重が限界ということで、70mgと決まりました。ループス腎炎としては、かなり多い投入量でした。

 倦怠感だけであれば、体重の半分の投入量でいいのですが、症状の中で「記憶が飛ぶ」という症状がありました。SLEでは、精神症状や脳障害も起こり得ますが、私の場合、記憶障害は完全にリセットされるぐらい記憶が完全に飛ぶことがありました。

 この記憶が飛ぶという症状ですが、脳波の検査結果では、脳波に少しの炎症症状が見られたのですが、悪化しているという極端な反応はなかったのです。

 主治医の先生は、今回、記憶が飛ぶという症状もあり、また、初めてステロイドを投入するので、ガツンと最大量を投入して治療する方が良いとの判断をしてくださり、私もその治療方針に同意させていただきました。

 ステロイドを投入する前6月25日の血液検査と尿検査の結果をお伝えしておきます。

(1)尿検査


「2+」→通常は「± OR -」が正常値です。

 「2+」となれば明らかに腎臓の機能に問題がある数値です。

 腎臓は老廃物を含んだ血液を、腎臓の糸球体でタンパク質と血球を

ろ過して除きます。

 尿タンパクが高いということは、タンパク質がろ過しきれずにその

まま尿として、排出されるためで病気の可能性が高くなります。

 健康診断で、尿蛋白が出ていますと言われてましたが、全く意味が分かってませんでした。

(2)血液検査

① IgG(免疫グロブリンで細菌ウイルスから防衛)

 「2711mg/dL」→通常範囲「826-1840mg/dL」

正常値より1000近くも高くなっており、自己免疫疾患、膠原病など

の疑いがある数値になります。私の場合は、SLE(全身性エリテマトーデス)、シェーグレン症候群などが

あり、最終的にSLE(全身性エリテマトーデス)と診断されました。

 腎臓病の血液検査では、抗体であるIgGの数値が大きく上昇するということは、なんらかの感染症状によって抗体が産生されている病気となります。

② 白血球(WBC)、赤血球(HGB)、血小板(PLT)

 SLE(全身性エリテマトーデス)の場合、白血球、血小板の減少も診断の判断材料となります。

白血球(WBC) 3.10 正常値40-49歳:3.20-9.60

赤血球(HGB) 11.7  正常値40-49歳:12.2-16.8

血小板(PLT)  330 正常値40-49歳:139-360

白血球、赤血球は、正常値より下に推移しており、SLE(全身性エリテマトーデス)の血液検査にも出てきております。

③ アルブミン/グロブリン比(ALB)

 アルブミンについても、ドクターより説明がありました。どのような数値化を引用させていただきました。

アルブミン、アルブミン/グロブリン比(A/G比)

血液中には、100種類以上のたんぱく質が存在しますが、血液中のすべてのたんぱく質の総和が、総たんぱくです。総たんぱくのうち最も多い成分はアルブミンで、総たんぱくの70%を占めます。

アルブミンは、血液中の水分を一定に保つ働きをもち、そのほとんどが肝臓で産生されるので、アルブミンの異常は、肝障害の指標となります。

項目 基準値 疑われる病気

 アルブミン 3.9~4.9 g/dL 低値:重症肝炎、肝硬変、肝がん、低栄養状態、ネフローゼ症候群など

肺炎.netより

 6月25日時点の数値は、3.5g/dLで標準値より低い数値でした。

 腎臓、肝臓の状況がよくないのは、血液検査及び尿検査から一目瞭然の結果でした。

 さて、1週間で仕事の引継ぎをして、7月9日から2か月半の入院生活が始まりました。。。。たいへんでした。。。


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