背骨に乗らない

普通に考えれば背骨に上手く荷重がかかった方が良さげ。
背骨をピンと伸ばしてやると身体が繋がって何か良さげ。
ただ背骨に乗らないってのも結構良いものです。
背骨側に荷重をかけてると肋骨が扁平になりやすい。
肋骨が扁平になりすぎると呼吸の時に横隔膜がしっかりと働かなくなる。
前後左右にしっかりと横隔膜が張られてこそちゃんとした呼吸になる。
扁平だと前後に膨らみずらくなる。
横隔膜がしっかりと張られると身体を支えるシートの役割も果たす。
下半身にかかる負担がかなり減るし、横隔膜がちゃんと働くと骨盤底筋も働きが良くなる。
骨盤底筋群が働くと恥骨筋や内転筋群も機能しやすくなるのでなお良い。お通じも変わりますよ。

んでどうすりゃ肋骨が扁平になり過ぎない状態になるのよって話。

ここで意識したいのが胸骨。
胸骨は胸の真ん中にある細長い骨です。
この骨を上下に引っ張って伸ばしていくようにします。最初は感覚がわからないと思うので胸骨に指を当てて上下に伸ばしていくように補助します。何回かやってると段々胸骨の感覚が芽生えてきます。
そしたらその胸骨に身体を預けるように立ってみてください。
そうすると肋骨に前後幅が出てきます。
上手く行くと脚にかかってる重さが抜けるのが感じられます。
そして内転筋群にテンションがかかってきます。
胸骨のポジションに軸があるイメージが出てくると背骨の動きが出やすくなってきます。
背骨に乗らない事で背骨の動きを作りやすくなる。
背骨に乗らない事で過剰な交感神経優位を防ぐというのも結構大事。
背骨と肋骨の繋ぎ目の前方には交感神経の節が走ってるのであんまり背骨に過剰に乗ってると常に交感神経が緊張しっぱなしになると思う。

日本人は学校教育で「気をつけ」の姿勢を教えこまれるので背骨に乗ってしまう悪い癖を叩き込まれる。
ある程度は必要かもしれないけど、背骨を緊張させるような事はなるべくしない方がいいと思います。

コイツは何言ってるんだろうと思われてしまうかもしれませんが、騙されたと思ってちょっとやってみてくれると嬉しいなぁ………と思います。

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