左と右。

人間の身体って見た目的には左右が揃っているように見えます。
実際には少しずつ左右差があるのは当たり前で、手や足とかも左右で大きさとか厚さなんかも違います。
内臓の配列とか、発生学的にどういう順番で身体の構造が出来上がっていくかと言う事も左右の動きに影響を与えています。

あんまり小難しい事はとりあえず置いといて、自分が施術やら調整やらで気にかけてる事の一つが『呼吸』です。
手技療法家は呼吸の浅い深い、身体の膨張、収縮を見たりして状態を見たりします。
自分が一番見てる所が『何気ない動きでの身体の捻り具合です。』
股関節辺りから身体を『右』に捻ると『身体はギュッと縮まり、息は吸いずらく、吐きやすい』になります。
『左』に捻ると『身体は伸び上がり、息が吸いやすくなり、吐きにくい。』状態になります。
これのバランスが偏りすぎてるということはあんまり良くないのは想像できますよね。
大雑把に左右に捻った時と書いてますが、実際にはパーツ毎に互い違いに逆の捻じれが発生します。
股関節から左側に捻った時は腰のパーツは右に捻れようと動き、胸のパーツは左へ捻れようと動くという具合になってます。

例えば人間何かに集中してるときは右方向の捻じれが強くなります。手作業とかしてるとよくこの状態になってます。身体がギュッとまとまった方が細かい作業で身体が安定しますからね。
これが普通に立って動き回ってる時も右に強く捻れたままだと、ちょっと窮屈になってきますし、息も吸い辛くなってきます。
息は吐く方が大事とは言われますが、吸える力、容量が小さくなるのも問題です。

深呼吸の時に左に身体を捻りながら吸って、戻しながら吐く(右へ無理に捻って吐かなくてOK)という事をたまにやってあげると身体的にはいいのかなと思っています。
気分が落ちてるときも左に捻って息を吸ってみてくださいね。身体が伸び上がるだけでも気分は楽になりますよ。

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